市内の小学生のスポーツチーム間の

親睦を深める交歓会が

16日(土)、総合体育館で行われました。

 

この交歓会は、

小諸市スポーツ少年団のチーム同士

競技の枠を超えて親睦を深めるとともに、

日頃取り組んでいる競技以外の

様々なスポーツに触れることで、

体力増進や心身の

成長を図ることを目的に開くものです。

 

現在小諸市には

スポーツ少年団が9競技10団体あり、

年間を通して活動しています。

この日は、

9団体53人の子どもたちが参加。

 

交歓会の前半は、

パラトライアスロン選手による

講演会が行われました。

講師を務めたのは、

国際大会で活躍する中澤選手です。

 

パラトライアスロンとは、

スイム・バイク・ランの順に

3種目の持久系競技を連続して行い、

合計タイムを争う

「トライアスロン」を

障害者向けにした競技。

 

中澤選手は、27歳で緑内障を発症し、

32歳でほとんど目が見えない状態になりました。

講演会では、

パートナーである盲導犬

〝シュクレ〟との生活を始め、

視覚障害者にしかわからない感覚などを紹介し、

観客から驚きの声があがる場面も。

 

競技では、「ガイド」と呼ばれる

伴走者が寄り添って、

レースに挑みます。

中澤選手は、

〝誰でもチャレンジすることはでき、

最初の一歩が人生を

大きく変えることもある〟と、

勇気の大切さを明るく語りました。

 

後半は、競技用の車いすと

通常の車いすの試乗体験を実施。

子どもたちは乗り比べることで、

速さや乗りごこちなどの違いを

実感している様子でした。

 

子どもたち

「トライアスロンっていうスポーツも

いろいろあるんだなあって知りました。

自分は関係無い話じゃないから、

聞いて楽しかった。

(野球やっているのかな?

今後スポーツどういうふうに

がんばっていきたいなあとか何かある?)

自分が頑張れる全力を出して、

頑張れるところの1番上まで行きたいです。

 

「(車いす乗ってみてどうだった?)

病気の人が乗ったみたいに辛かった。

ちゃんと歩けなかった。

(普段はスポーツ何してるの?)

柔道です。オリンピックとか行きたい。」

 

「操作が難しかったし、

楽しかったです。

大変そうだったけど、

犬と一緒で楽しそうでした。

(普段頑張っているスポーツは何かな?)

陸上とバスケです。

目標は、陸上の大会で1位になること。」

 

数年前からの計画が実り、

ようやく実現された

パラスポーツ選手を呼んでの交歓会。

普段なかなか聞くことができない話を聞いて、

世界が広がると共に、

よりスポーツへの意欲も高まる

イベントとなったようです。

 

スポーツ少年団 本部長

「4年前に第1回目を開きまして。

自分の競技しかやっていないので、

他の競技もどんなもんかということで

交歓会というか交流会を開いたら

どうだっていう話が出てきまして、

それで第1回目を計画しまして。

その後2年3年と計画したんですけど

全部コロナで流れまして。

今年はということで

またスポーツ課の方にお願いしてですね。

もう少しシーンとしてる感じかなと思ったら、

意外と中澤さんもユニークな方で、

面白く説明をしていただいて

子どもたちも良かったかなあと。

やっぱり車いすは

なかなか触らないものじゃないですか。

しかもレース用の車いすっていうのは

もうほとんど見たことがないし

触ったこともないっていう。

我々も興味があって乗ってみたいな

っていう気はあるんですけども。

そういう面で

すごく今回の企画は良かったかなあ

っていうふうに思っていますね。」