小諸出身・御影在住の写真家 有賀哲夫さんによる

星空写真の個展「星空の365日」が

今月6日(火)から小諸高原美術館

市民展示室で開かれています。

 

市内御影に「有賀写真企画事務所」を構える、

写真家・有賀哲夫さん。

写真家として50年歩み続けてきました。

 

有賀さんにとって

故郷で開く初の個展となる「星空の365日」。

会場には600点以上の写真が展示されています。

 

有賀さんの主な活動は、

各地で星空と四季の風景が織りなす

幻想的な光景を切り取った写真の撮影。

また、八ヶ岳高原ロッジでは

毎週星空写真撮影の講座を長年行い、

三世代にわたるファンもいるほどの評判です。

 

今回最大の目玉は、14mを超える巨大プリント写真。

11年以上かけて撮り続けた

元日から大晦日まで366日分の夜景で埋め尽くされた、

圧巻の作品です。

 

また、県内全市町村のおよそ8割を巡って撮影し、

長野県の地図を模して配置された星空風景「夢の途中」や、

 

50年間の星空撮影の中から厳選した

「MY BEST」6点など、

様々なテーマで有賀さんの作品が展示されています。

 

去年は、写真家活動50年目の節目を記念して

「星空道標」と題した写真集の出版と、

それに合わせて写真展を銀座で開催。

今回の個展も、

これまでの活動の集大成の思いが込められています。

 

有賀さん

「私は25歳のときに

初めて星の写真を撮ったんですけど、

そのときに小諸市の広報に

採用していただいた写真を撮ったんです。

地元で写真展の個展っていうのは初めてなので、

「有賀はこんな星の写真を撮ってきたよ」

というのを皆さんにご覧いただければと思って

開催することにしました。

一番はですね、一番大きな壁に展示してある

「星空の365日」というふうにしました、

元旦から大晦日までの各日を

全部撮ってきたというのに

11年以上かかったんですけど、

それがやっぱり一番の

メインだっていうふうに思っています。

星はね、我々より以前に生を受けて

暮らしていらっしゃった方は

歳時記として使っていたんですよ。

「東の空にあの星が見えたから春だね・夏だね」

っていうふうに。

それが今私たちは、

星を見る時間っていうのが

どちらかと言うと少なくなってきているので、

そういうものを季節を感じていただきながら

見てもらえばということが

やっぱり皆さんに

申し上げたいことというふうになります。」

 

写真展「星空の365日」は、

今月18日(日)まで小諸高原美術館で開催中です。

10日(土)には、

写真集「星空道標」の編集に携わった

装丁家アートディレクターの

三村漢さんをゲストに迎える

トークショーも行われます。

なお、最終日は

会場の写真を自由に持ち帰り可能だということです。