県内の消防訓練隊が一堂に会して、

様々な競技で救助技術を競う

「長野県消防救助技術大会」。

長野県消防学校で、

ことしは17日(土)に開催されます。

小諸消防署からは、「障害突破」と呼ばれる

救助の花形競技に若手消防士たちが挑みます。

 

小諸消防署障害突破訓練隊。

大会への出場を目指し、期間限定で結成されるチームです。

若手の消防士の中から選考会を行い、

特に体力や技術力に優れた隊員5人と、サポート隊員2人、

それに隊長、副隊長の、合わせて9人で構成されています。

 

そんな訓練隊が挑むのは、「障害突破」。

高いビル間の移動、

火災による煙で視界が悪い場所の通り抜けなど

災害現場で起こり得る、あらゆる障害を突破していくという

難関の競技。

救助の花形とも言われています。

小諸消防署障害突破訓練隊はこの競技で

過去に4度、関東大会に出場経験があります。

 

そんな訓練隊。

隊長を務めるのは、

小諸消防署2年目、去年副隊長だった

山口遼さん。

去年の県大会を振り返って、ある思いがあります。

 

山口隊長  ~去年をふりかえって~

「去年は、タイムもすごく出てて仕上がって

県大会優勝も狙えるチームだったのですが、

減点という形ですごい悔しい思いで涙を流した思い出があります。」

 

去年の県大会、小諸消防署は減点が響き入賞ならず。

目標だった県大会突破はなりませんでした。

ことしは新たに副隊長となった

市川健太さんと共に

隊員たちをひっぱります。

 

山口隊長  ~ことしのチーム~

「ことしのチームはですね、

4月から始動したまだ若いチームなのですが、

去年とはちょっと雰囲気が違いまして

闘争心が良い意味でない。

内に秘めたものを淡々と出してくる隊員が多いので

そうゆうのもどんな過酷な現場でも

落ち着いてできるそういった隊員なのかな

という風に思っています。」

 

市川副隊長  ~ことしのチーム~

「比較的若い職員が多いので活気があって

チームワークをことしのチームは重視していますので

良いチームワークを持って訓練に臨めています。」

 

新たに5人の隊員を迎え入れたことしの訓練隊。

ほとんどが大会未経験です。

動きを丁寧に確認し、心を一つに訓練に励んでいます。

 

山口隊長  ~大切にしていること~

「練習では隊員ファーストでやっています。

その中で自主性を特に尊重して

隊員たちに考えさせて訓練をしています。」

 

この大会では減点は現場での不安全行動とみなされ、

入賞することが叶わなくなってしまいます。

厳しい大会に挑む訓練隊。

ことし目標として掲げている思いがあります。

 

山口隊長   ~目標~

「4月から始動したチームですので

本当に最弱からのスタートだと思っています。

そこから県で最強になれるように日々がんばっています。」

 

市川副隊長  ~目標~

「ワンチーム。チーム一丸となって訓練に励んでいく。

一人のミスは全員のミスだし、

一人の喜びは全員の喜びということで

常にワンチームで訓練に臨んでいくということを

スローガンに掲げてやっています。」

 

新体制となり新たなスタートを切った訓練隊。

今回、3回目の出場となる2人は

先陣を切ってチームをひっぱります。

 

キャプテン 掛川真樹隊員

「ことし人事異動の関係で

去年選手で出ていた5人中3人が

異動になってしまって、

大会に臨むメンバーとしては

3人が新しいメンバーとなりまして、

最初のうちは探り探りで

タイムも出ない中やっていたのですけれども、

それでも皆さん調子があがってきて、

タイムもまだ全然これから

どんどんあがっていくと思いますので、

上がり調子で大会まで

どんどん上がっていければ良いと思います。

去年はメンバーも結構残っていて

タイムは出せていたのですけれども

減点というミスがありまして、

それで敗退という形になって

みんな悔しい思いをしたので

今回は特に減点は必ずしないということ。

普段の訓練から全力のスピードではなく

8割のスピードで全て流してやって

減点なく良いタイムができるように

訓練をみんなで実施しています。」

 

甘利迪隊員

「ことしのチームの雰囲気は

4月に比べてやっとチーム一丸となってきたな

っていう感じです。

チームの競技なので

一人が突出していてもよくないし、

まとまった動きができるように

チーム一丸っていうのはやっぱり大切にしています。」

 

そして今回新たに訓練隊に加わった隊員。

先輩たちと共に県大会突破を目指して

訓練に励んできました。

 

高見澤廉隊員

「日々の練習ではやはりミスをなくして

最初から最後まで流して

プレーできるようなことを意識して取り組んでおります。

県大会ではチーム一丸となって

優勝目指して取り組んでいきたいと考えております。

以上です。」

 

原大晴隊員

「練習では大きい声で

チームを盛り上げるためにがんばっております。

県大会ではリードロープを思いっきり引いて

スムーズに渡れるように

がんばっていきたいと思います。」

 

原田樹隊員

「前回の練習よりも成長できているように

毎日の訓練励んでいます。

自分ことし初めてメンバーに選ばれて

初めての大会になるのですけれども緊張に負けず、

周りのメンバーの足をひっぱらないように

精一杯がんばりたいと思います。」

 

中山佳希隊員

「ことし小諸消防署に移動してきて

今まで違う競技やっていたのですけれども、

やっぱりこの競技はチームワークすごい重要だと思うので

チームの意識を下げないように。

ことしは選手ではないのですけれども、

チームの雰囲気作りを意識して

サポートできるようにやっています。

県大会もちろん上位大会目指すことは

もちろんなのですけれども、

今までやってきたことをしっかり出して

結果、良い結果が出れば一番良いかなと思います。」

 

 

片井力也隊員

「一番声を出すことを意識しております。

(メンバーの誰よりも。)そうですね、一番声を出すように。

自分なのですが5月の選考会で

選手逃してしまって今補欠で活動しているのですが、

選手の皆さんが大会で

最高の状態で臨めるよう

サポートしていていきたいと思っています。」

 

日々士気も高まる隊員たち。

タイムや映像で記録を残し、

課題を洗い出すことで次の訓練に生かします。

 

ことし、障害突破には県内5チームが出場。

そのうち、上位2チームが関東大会に進むことができます。

意気込みはー。

 

甘利迪也隊員

「県大会は関東大会出場を目標にがんばってきます。」

 

キャプテン掛川真樹隊員

「私は去年も出場しまして減点もあって

チームの敗退ということで悔しい思いをしましたので、

ことしこそメンバーは変わりましたけれども

また一丸となってワンチームで

県大会突破を目指していきます。」

 

市川副隊長

「県大会は優勝するために訓練をやっておりますので、

県大会優勝して関東大会に出場することを目標にやっています。」

 

山口隊長

「県大会では県の1位、2位ではなく1位を狙っていきます!」

目標に向けて心を一つに。

小諸消防署障害突破訓練隊は今月17日(土)

長野県消防学校で行われる県大会に挑みます。