放送法第6条の規定に基づき、放送番組の適正を図るため、会社の施設区域内に住所を有する学識経験者の方々に審議委員を委嘱し、審議会を開催して自主放送番組についてご審議いただきました。

 

 

【日時】 令和2年3月26日 木曜日 13時30分~

【場所】 コミュニティテレビこもろ西館 2階会議室

 

【出席者】番組審議委員:
甘利庸子(会社経営)
大塚禎三(歯科医師)
清水隆利(飲食店経営)
田中尚公(小諸市役所総務部長)
山下千鶴子(人権擁護員)      ※50音順

 放送事業者:
荻原守 (専務取締役)
後藤理恵(報道制作部部長)
西和成(報道制作部課長)
井部美幸(報道制作部)

 

【次第】

  1. 開会
  2. ㈱コミュニティテレビこもろ専務 荻原守 挨拶
  3. 議事
    (1)前回審議会後の取り組み等について
    (新型コロナウイルス対応番組等)
    (2)災害報道訓練の実施について
    (3)その他 番組に関する要望・新たな番組に対する提案等
  1. 次回開催について
  2. 閉会

 

 

3.議事

  (1)議会後の取り組み等について(新型コロナウイルス対応番組等)

 

後藤
  • 3月3日から小中学校が休校。学習サポート番組「プラスSTUDY」が3月9日から放送開始し、
    信毎、朝日、読売、NHK長野にも取り上げていただいた。
  • 番組のきっかけは、新人による「子どもたちのためにテレビ版授業ができないか」という発案。3日に教育長へお願いしたところ、教育長も同じことを考えてくださっていて、
    校長会へ掛け合っていただき、とんとん拍子に話が進み、6日から収録開始。
    9日から放送スタートになった。全26コマ揃っていて、一日16回、時間ごとに授業内容変えて放送している。春休みが終わる4月6日まで毎日放送。
  • コロナの対策として、11chで小中学校のイベント放送を一挙放送したらどうかという西課長からの提案で、子ども達の一年間の行事を振り返ってもらえるように放送した。
  • 教育委員会との話の中で、卒業式に参加できない保護者の皆さんのために、全校にDVD化して配布することになった。通常カメラ1台だが、2台体制。
  • スタッフから意欲的な提案があって番組につながって、大きな反響を呼んでいるということは嬉しい。みんなで知恵を出し合いながら、今後も番組制作を進めていきたい。

       ― 番組視聴「プラスSYUDY」約5分 ―

山下委員 いち早く目をつけて取り組んだのがCTKで嬉しい。加入者の増加につながるといい。内容も面白く、保護者も「こういう授業しているんだ」とわかるのは画期的。コロナが収束後も、不登校の子どもたちにとっても、このような授業の提供ができると思った。手洗いの仕方など放送しているが、啓発になっていい。
清水委員 飲食業界も大変。子どもたちが学校行けなくて保護者の方が食事を心配している。学習サポート番組の早い対応に感心した。コロナが収束しても番組として放送してほしい。先生の教え方も参考になる。
田中委員 スピード感がすごいと思った。特に現職の先生がCTKと連携できたことが、子ども達や保護者の方の安心感につながった。加入者だけではなく、ホームページ等で広範囲の方にも配信していただいたことも素晴らしい。懐の深さと温かさがCTKにはあるのだなと市民の方に伝わった。
今後の様々な事例に対してもこういった連携をしていけたら。
大塚委員 レスポンスが早かった。今回のコロナも災害。柔軟に対応姿勢と、教育委員会との連携で1週間でできたことが評価できる。全国的にも類を見ない。モデルケースになってもいいくらい。CTKに加入している方が4割。格差が出てしまう。行政とのタイアップで多くの児童に対応できたら。
甘利委員 あちこちで広がっているのを聞く。先生の授業も面白い。加入者は増えた?
後藤 まだ増えてはいない。
甘利委員 1週間でここまでやるには不眠不休?
後藤 収録と編集で時間かかった。
甘利委員 私はこの後危機感を持っている。症状がすぐ出ないのが新型コロナウイルスの特徴。小諸市で感染者が出ていない今こそ、CTKの役割は大きい。脅かす訳ではないが、一歩先を読んでどういうことを番組で発信していったらいいか、CTKの考えや、委員の方にもご意見いただきたい。テレビも最初の頃はいつつけてもコロナの番組やっていたが、バラエティ番組などやっている。テロップでもいいので長野県内の情報を流したり、「今が大切な時期です。手洗いや不要不急の外出を控え、自分たちの家族や地域を守りましょう」みたいな注意喚起を発信していってほしい。
山下委員 CTKの加入者増えてほしい。先日、テレビでサッカー選手の手洗い動画などを見たが、わかりやすかった。字よりも映像で。プラススタディは、知っている先生なら興味を持って見ると子どもたちが言っていた。
清水委員 手洗いや消毒は徹底しているが、情報を入れすぎると敏感になってしまう。免疫力アップとか、何かを食べて元気になるとか、運動や、コロナストレスを発散でき元気を与えられるような番組ができたら面白い。
田中委員 市の若い職員と話したが、リスク回避のため外に出なくなってしまった。飲食店組合と協力して、情報を紹介したり、飲食店の経済活動が留まらないようにしている。文字が多くなりがちだが高齢者や子どもにもわかりやすく動画や音声をつけて繰り返し放送していただけるとありがたい。
大塚委員 コロナに対する情報提供について、どこのテレビ局でも、QRが映し出されていてそこにアクセスするとみられるが、県内のコロナ情報は手薄に感じる。Facebookでは「軽井沢が危ない」と騒がれているが、そういったことは報道されていない。清水委員もおっしゃっていたが、今みんなコロナ疲れがあると思う。子どもが休みなので食事の用意をしながら仕事もしないといけない。
清水委員さんのお店ではテイクアウトができたりして、どこかでガス抜きできることが大事。
「コロナ疲れにお店の味いかがですか」ともっとアピールしていってもいいのではないか。
あと、若者たちがスキー場に来たりしている。人が集まるところへの抑制の注意喚起など市長が言ってもいいと思う。
甘利委員 テイクアウトももっと知っていただきたい。メディアの報道次第でみんな気がゆるんでしまう。
今は局面を迎えている。いまこそみんなで知恵を振り絞って頑張っていかなといけない時。
後藤 新型コロナについては、手洗い・うがいの仕方、市のイベント中止のお知らせを静止画で随時入れている。ご意見いただいたように、静止画だけでなく目で見てわかるような告知の方法も必要と感じた。一歩先の報道も考えていきたい。飲食店の皆様が大変苦労されているということで、テイクアウトを始めるお店や飲食店の状況ということをニュースでもお伝えできたらと思う。市の企画課の情報戦略係の方が飲食店を応援するために動画配信を考えいるということで、企画課が作られた動画をCTKでも放送して、両方でうまく応援していきたい。
西 テイクアウトだと、例えば「明日ここでやりますよ」と前日のニュースで告知できる。
後藤 県内ネットワークで、阿部知事の発信を撮って流すという企画があがっているので、それも入り次第、放送していきたい。
山下委員 卒業式のDVDの件、卒業式に出席できないのは保護者にとって心穏やかではない状況だが、全家庭にDVDを配布できて良かった。プラススタディのDVDの貸し出しはしているのか。
後藤 検討していている。教育長と小学校の英語の授業だけ、小諸市のYouTubeに挙げている。

  (2)災害放送訓練の実施について

後藤 前回の審議会を踏まえ、災害時のマニュアルを作り、災害報道訓練を実施した。万が一の災害時に対応できるように災害を想定した訓練。参加者は報道制作部のスタッフ9人。キャスターがMC、取材、どの役割についてもできるように、時間ごとに担当を割り振った。市役所から台風19号の時どのような対応したかわかる資料をいただき、それに沿って、災害を想定して、市役所や関係各所の役から来た情報について、報道する訓練を行った。

― 訓練の様子視聴 ―

後藤 それぞれの担当ごとに反省も出た。今回連携取れてできたが、実際には市役所からの情報もスムーズに入らないだろうし、報道制作部以外の部署のスタッフがやる場合もあるので、連携ができるがどうかが課題にあがった。反省点を踏まえながら、定期的に、市の総合防災訓練に合わせ災害報道を実施したい。
甘利委員 訓練は絶対大事。ぜひ活かしていただきたい。
清水委員 視聴者から見ても、CTKがこのような訓練をやっていることがわかれば災害時にCTKを見ると思う。実際にはスムーズには情報は集まらない。消防団災害メールをうまく活用できたらいい。あとは、放送するまでの時間的ロスをなんとかできたらいいと思う。
田中委員 市の総合防災訓練と合わせるのはいいことだと思う。一回どんな訓練をしているのか取材していただき、CTKの訓練も併せて一緒にできたらいい。小諸市もFMとの協定も結んだので、メディアとの連携も強めて、より災害に対応できる地域にしていきたい。全体的には、市民から親しまれる温かい番組作りと、日常のコミュニティを作り上げるというところと、緊急時のCTKの役割というのをさらに強化していただき、視聴者が増えるようにご努力を継続していただき、市の方もしっかり対応させていだきたいと思っている。
大塚委員 短期間でマニュアル作成と訓練まで取り組んでいて素晴らしいと感じた。台風はこれからもある。それに備えるため、田中委員さんもおっしゃっていたが、行政とのタイアップを進めて、行政の方でも「CTKに入っていると情報提供が早いよ」というのをPRしていっていただきたい。
荻原 番組審議会の皆様一人ひとりのご意見がとても力になる。災害報道については、報道制作部だけでなく、他部署とも共有し、各部課長も真剣に考えなければならない。初めてなので、うまくいかないところ反省が出た。反省に留めずに一つずつ進めていくことが、よりより放送につながっていく。市民の皆さん、行政の皆さん、色んな方から信頼される番組ができてくるとおのずと加入者増にもつながると私は信じている。今後ともご意見いただけますようよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

4.次回開催について

令和2年9月か10月に予定。

5.閉会

1時間30分にわたり審議していただき15時00分に閉会。