市内柏木で家具製造や住宅設計、

リフォームなどを行う「工房ジオパラダイス」が

およそ10年前に始めた、

パンの製造と販売を行う「一歩カンパニー」。

この度、農業部門として、

新たに食品加工所「地蔵ファーム」をスタートさせます。

18日(日)にはプレオープンを記念し、

関係者を集めたオープニングパーティーが開かれました。

 

この日は、工房ジオパラダイスの取引企業の関係者や

一歩カンパニーの顧客などを集め、

地蔵ファームのお披露目と

今後提供予定の試作商品が振舞われました。

 

「工房ジオパラダイス」の関連会社、「一歩カンパニー」は、

主に自社栽培のライ麦を使ったパンを製造し、

軽井沢町の旧追分宿に

パン屋「一歩ベーカリー」を構え販売しています。

 

その「一歩カンパニー」の農業部門として

市内塩野で新たに立ち上げるのが、

「地蔵ファーム食品加工所」。

自社栽培した農作物の他、

規格外や収穫しきれなかった野菜などの「ロス農作物」を

活用し、ソースやジャムなどオリジナル商品を提供していく予定です。

 

地蔵ファームのコンセプトは、「家庭の食卓とつながる農業」。

農作物の生産から、商品の開発、加工、

そして提供まで全て行う、

いわゆる6次産業化を手掛けていくとしています。

 

地蔵ファームの1階は主に加工所として活用予定。

「一歩ベーカリー」で作るライ麦パンの製粉も行えるよう、

新しくスイス製の石臼製粉機と日本製のミル式製粉機を

導入しました。

2階には多目的ルームやテラスを用意し、

ワークショップなどでの活用を検討しています。

 

加工所の稼働は、来年以降。

ここで作った商品は、

一歩ベーカリーの店舗とインターネットで

来年の夏以降に販売される見込みです。

 

地蔵ファームではこの他、

ライ麦の作付面積の拡大や、農作物の種の採取など、

日本の農業の課題解決に向けた取り組みにも

挑戦していくということです。

 

青野代表

「地蔵ファームそのものは食卓と農業を繋げるのが役割です。

その中でみなさんで料理のことを話してもらってもいい、

農産品のこと、農業とは何?ということも話してもらってもいい。

そういう目的で人が溜まれる場所も作ったし、

実際に下で(加工品を)作ってますから味見してもらってもいい。

そこからまたアイデアが生まれるはず。

そういう循環をこの地蔵ファームで作ることができればといいと思う。」