小諸市教育委員会ではことし6月、

市内の小学校の改築、再編に向けて

「小諸市学校再編基本構想」を策定。

この基本構想に基づき、

今年度中に「小諸市学校再編計画案」を策定する方針です。

これに向けて、市民の意見を反映するために

「小諸市学校再編計画検討懇話会」を先月から立ち上げ、

検討に入っています。

 

検討懇話会は学識経験者や小中学校の校長、

PTA、区長会、商工会議所、それに市民公募などの

15人で構成しています。

 

先月開かれた初回の会合では、

会長に、元市立藤村記念館館長の川原田雅夫さんを

選んでいます。

 

小諸市教育委員会がこの6月にまとめた、

「小諸市学校再編基本構想」では、

建物の老朽化や児童数の減少などから、

芦原中学校区にある

坂の上小学校、水明小学校、千曲小学校の3校を

統合する方針を示しています。

 

また、校地は「芦原中学校に可能な限り近く、

既存3小学校からなるべく離れないことが望ましい」とし、

市内全ての小中学校で教育目標を統一し、

9年間の一貫したカリキュラムづくりを行うことなどが

示されています。

この懇話会では、基本構想に基づき、

来年3月までに新校地を盛り込んだ

「学校再編編計画案」を策定する予定です。

 

4回目の会合となったこの日は、

基本構想に基づいた計画案として、

二つの新校地の案が示されました。

 

一つ目は芦原中学校に近い水明小学校を統合小学校とする、

小中近接の案。

二つ目として、芦原中学校地に校舎を新設し、

小中連携となる小中併設校の案です。

 

説明では小中近接計画の活用イメージとしてー。

また、小中併設計画の活用では

更に、併設の場合も、地域との連携を進めたい。

などといった説明がありました。

 

委員からは、

「これまで3校それぞれで培ってきたものが

統合によってどのようになるのか、

学校現場や地域の声はどう生かされるのか。」

といった意見が。

 

これに対し、小諸市校長会の会長を務める

美南ガ丘小学校の塚田直道校長はこのように述べました。

 

「美南ガ丘小学校は美里小と南小が統合してできた学校。

美南ガ丘ができるときに数年かけて下準備をしてきたと。

ですから、3校の統合に向けても

それぞれが学校の良さや伝統、

地域の願いとかをすり合わせていく場が十分必要じゃないか。

建物ができました一緒にすればいいですね。だけではない。

どこを大事に残してどこを入れないのかというのを

地域のみなさんPTAのみなさんと話し合って

決めて新しいスタートを切るべきだと

私は思っています。」

 

この懇話会では、今月中に芦原中学校と水明小学校を視察。

来月には、小中一貫教育を進めている

先進地の視察を予定しているということです。