現在、市内松井区で建設工事が進められている、

ウイスキー蒸留施設「小諸蒸留所」。

9日(水)には、上棟式が行われました。

 

この日の上棟式には、市内松井区の建設地に

軽井沢蒸留酒製造株式会社の

島岡高志代表取締役をはじめ、

来賓などおよそ50人が集まりました。

 

式では、工事の安全を祈願して、

祝詞の奏上や玉串の奉てんが行われました。

 

ウイスキー蒸留施設「小諸蒸留所」は、

令和2年11月に設立されたベンチャー企業

軽井沢蒸留酒製造株式会社が

「ウイスキー」の蒸留拠点として建設する施設です。

 

この「小諸蒸留所」に、世界から注目が集まっています。

去年12月には、イギリスの酒類専門誌

THE SPIRITS BUSINESS」で、

2022年最も注目されるウイスキー蒸留所

3施設のなかに選出。

 

さらに、2024年、令和6年には、

「小諸蒸留所」をメイン会場として、

「ワールドウイスキーフォーラム」が開催されることが

決まっています。

 

出席した小泉市長は、

「小諸蒸留所」への期待を次のように述べました。

「世界のあらゆる場でこの小諸蒸留所が注目され、

取り上げられており、地元市長として大変うれしい限りでございます。

このようなニュースに接するたびに、私たちの地域は、

改めてこの事業への手ごたえを感じ、

地域活性化への確信を深めているところであります。

軽井沢蒸留酒製造株式会社様としっかり連携をし、

小諸産のジャパニーズウイスキーの発信と

地域ブランド化を進めて参りたいと思います。」

 

蒸留施設は、

壁一面ガラス張りで

周囲の自然に溶け込んだ

開放感のあるデザインが特徴。

 

延床面積は3600平方メートルで、

鉄筋コンクリート造り2階建て。

蒸留施設とビジターセンターが一体になった、

全国的にも珍しい施設です。

 

また、熟成庫2棟を備え、

小諸の土に含まれる微生物を

ウイスキーづくりに生かせるよう、

床は土でできる予定です。

限りなく小諸の自然環境に近い設計を大切にしました。

 

島岡社長

「まず、大変うれしく思っております。

まだ工事の途中ですが、こうやって、上棟式が無事執り行われ、

本当に完成までまた一歩近づいたなという風に思っております。

まず我々ここで、小諸からグローバルブランドを目指しております。

本当にこのきれいなところで、事業をさせていただくことができ、

大変幸運に思っております。

我々もしっかりと、これから完成させて、

ワールドクラスのウイスキーを作りたいという風に思っております。」

今回、世界的なマスターブレンダーのイアン・チャンさんが、

軽井沢蒸留酒製造株式会社の副社長に就任。

ウイスキーの製造に携わります。

 

イアン・チャンさん

「The reason why we chose a Komoro area to be a location of our distillery,

because it has a perfect water source and also the environment is so natural,

clean air, and also good temperature as well.

(私たちが小諸を蒸留所の建設場所に選んだ理由は、

理想的な水の水源に近く、手つかずの自然が

あり、空気がきれいで、気温も良いからです。)

 

So this is the perfect environment to produce whisky with a statement and also outstanding quality.

(小諸はまさしく、私たちが追求する最高品質のウイスキーを作るうえで、最適な環境です。)

 

That’s why about two years ago, when I came to Komoro,

and I met our shacho Shimaoka-san,

he showed me the surrounding, and I was really amazed.

That’s why we decided immediately, this is the place for us.

(2年前に小諸に来て島岡社長にここの周辺環境を見せてもらったとき、

心底、魅せられました。

そしてその時、この地でウイスキーづくりをしたいと、即決しました。)

 

So, when it comes to the kind of whisky, No.1, single malt whisky from Komoro,

(では、小諸で一体どのようなウイスキーを造るか、

という点についてですが、まず一番の特徴は、

シングルモルトウイスキーであることです。)

 

and No.2, it’s going to be a not light whisky, but not too heavy either,

it’s a someway in between.

So, with fruity character, and also floral, nice woody character and so on.

(そしてそれは、軽すぎず、重すぎない、バランスの取れた味わいのウイスキーで、

フルーティーかつフローラルで、樽香も感じられるものになると思います。)

 

And also because, we use a very special oaks.

Therefore, wood policy will influence overall quality of the whisky, as well.

(また、熟成にどのような樽を使うかは、

ウイスキーの品質を追求する上で重要な役割を果たすため、

私たちの蒸留所では、厳選したオーク樽を使用することにしています。)

 

So, hopefully this is something that we look forward to very good spirit coming from Komoro city,

what we call the spirit of Komoro.

(これから、この土地の風土や想いの詰まった、

素晴らしい小諸産ウイスキーを皆様にお届けできるよう、

精一杯精進してまいります。)」

 

「小諸蒸留所」は来年春に完成し、

ウイスキーの生産を開始する予定だということです。