小諸市産のシャインマスカットが

農協を通して初出荷され、

先月29日(木)に佐久浅間農業協同組合の関係者らが

市長を表敬訪問しました。

 

この日は、

佐久浅間農業協同組合の 浅沼博組合長など

関係者ら6人が市役所を訪れました。

 

小諸市では、標高や気象条件、栽培技術などの問題から、

「生食用ブドウ」の栽培に適さない地域という認識が広がり、

「シャインマスカット」の生産はほとんど行われてきませんでした。

 

しかしながら、

佐久浅間農業協同組合による産地形成化の取り組みが実り、

市内でも高品質なシャインマスカットが栽培され、

この秋、初出荷を迎えました。

 

市内には

数年前にシャインマスカットの苗木を植えた農家が4人いて、

合わせて35アールの敷地で栽培を行っています。

 

佐久浅間農業協同組合では

生産者向けに、ことし3月から6回に渡って、

苗木の植付けや、栽培管理に関する講習会を実施。

 

技術指導が実を結び、

先月28日に、佐久浅間農業協同組合を通して、

市場に初出荷されました。

上田市秋和の市場で、

1箱10房入り、5キロに9千円の値が付いたといいます。

 

この日、

市役所でお披露目されたシャインマスカットの糖度は

18度から19度。

試食した小泉市長は―。

 

「いただきます。うまい!

いよいよこれで佐久地域でこれだけのものができるってなると、

本当にワクワク感がまた。小諸佐久地域も

フルーツの王国になれればいいなと思いますので、

ご指導も含めてよろしくお願いいたします。本当おいしかったです。」

 

ことしは、市内の農家3戸からの出荷を見込んでいて、

A・コープ ファーマーズ佐久平店などを中心に

流通する予定だということです。

 

佐久浅間農業協同組合では、

シャインマスカットの産地化に力を入れ、

3年後には900箱の出荷を目指すということです。

 

JA佐久浅間 副組合長

「ようやく念願がかないました。小諸でぶどう3姉妹。

佐久浅間でなんとしても作りたかったんですよ。

まずシャインマスカットがことしから出荷になったということで、

本当にこのうえのない、感無量の気持ちがいっぱいです。

佐久浅間管内、ぶどうがなくて、後発なんですけど、

決して先発に負けない出来栄えだと自負しております。

今ね、試験栽培含めて、数名の方が始めたわけではありますけれども、

来年5月には11名、約8反分ほどの面積になります。

みなさん非常に興味を示していただいて、

佐久浅間の展示ハウスにもだいぶ視察に来られていますので、

可能な限り産地化して、ブランドとして発売していきたいと思います。

佐久浅間総合農産物の供給産地ということでありますので、

野菜あり、果樹あり、お米あり、畜産ありということで、

すべての面で長野県をリードしていきたいということの中で、

今回このぶどうに挑戦させていただきました。」