信州の伝統野菜の1つであり、

「小諸ふるさと遺産」にも認定されている

〝幻の原種〟御牧いちご。

こもろ布引いちご園では、

御牧いちご復興ボランティア作業が行われています。

 

日本のいちご栽培の原種と言われながらも

絶滅の危機に瀕している御牧いちご。

 

こもろ布引いちご園と軽井沢プリンスホテル、それに小諸市は

〝希少な原種〟御牧いちごを復興させるプロジェクトに

取り組んでいます。

 

今回、軽井沢プリンスホテルでは、

「SDGsステイプラン」と題した宿泊プランを販売。

このプランは旅行を通して

地域の産業、人々、自然とつながり、

持続可能な社会の実現に向けて取り組むことを

目的としています。

その1つとして、こもろ布引いちご園で

御牧いちごの手入れ作業が行われました。

 

13日(金)には、

東京からの団体客およそ20人が参加。

 

参加した人たちは、

いちご園のスタッフから、御牧いちごの歴史や

苗の掘起し、定植の仕方などを教わっていました。

 

参加者

「初めてですねいちごの苗ですか、

苗を植えたり土を耕させていただいたりしたのですけど

やっぱりすごく大変だなっていうのを感じまして、

これからですねいちごを頂くときに

感謝の気持ちを持っていただこうと思いました。

貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございます。」

 

「苗を植えさせていただいたということなのですけども

これがちゃんと根が付いて実がなって最後には食すという形にはなると思うのですけども

そこまでが工程が大変なのだなということと

こういった食をですね大事にしていきゃなきゃいけないのかな

という思いをすごく感じました。」

 

軽井沢プリンスホテル 中嶋里紗さん

「プリンスホテルとしまして自社として

SDGsに取り組むだけではなくてホテルをご利用いただくお客様にも

そういった活動にまず関心をもっていただいて

なおかつご宿泊いただきながらSDGsの活動に

実際に取り組んでいただくような機会を設けられればと思いまして

今回のSDGsステイプランを販売しております。

小諸市のみなさまとあとは布引いちご園さんとご協力をいただきまして

とても貴重な御牧いちごの原種の株を

いま増やしている段階ではあるのですけれども、

今後実際生産をしてお客様に

お届けできるようないちごの品質になっていったときに

ホテルではケーキですとか

レストランでのお料理のご案内もしておりますので

そうしたところに利用活用していけたらいいなという風に考えております。」

 

御牧いちご復興作業が体験できるこのプラン。

軽井沢プリンスホテルでは

来月25日(土)まで販売しています。

また小諸市では

今後も御牧いちごの手入れを続け、株の生産を増やし、

小諸の名産物にしていく計画です。

 

いちご園スタッフ 倉本浩行さん

「御牧いちごって歴史のある地域の文化の

一翼を担っている品種なのですよね、

これって私たち布引いちご園だけじゃなくて、

地域の協力があって初めて世の中に出るべきものだと思っていて、

そういう中で色んな方に手伝っていただいて

ひとつのブランドにしていきたいっていう思いでやっているいちごなのです。

そうするとわたしたち作り手として

イチゴの苗を作るのは非常に得意なのですけど

小諸市在住の方には株分けはしますのでそしたら

小諸市内色々なところで作っていただくだとか、

あとは商店ありますよね、そういったところで

色んなデザートの開発をして頂くだとか

オール小諸市でできたらいいなと思っています。」

 

農林課 栗原良さん

「この原種といわれる幻の御牧いちごなんとかですね、

官民の共同の中で復興させて、

この御牧いちごに興味を持ってくださっているジャム関係の企業さん

かなりいっぱいありますので

そういったところとも連携しながらぜひ、

小諸産のこの原種を世に出していきたいという風に考えています。」