標高差950メートルの坂道を自転車で駆け抜けるイベント、

「サイクリング・フェスティバルあさま」が、今月15日(日)

3年ぶりに行われました。

 

この日、小諸市内には全国各地から

多くのロードレーサーたちが集結しました。

 

「サイクリング・フェスティバルあさま 車坂峠ヒルクライム」と

名付けられたこのイベントは、

坂の町小諸の自然を楽しんでもらい、

地域の活性化にもつなげていこうと、

市民有志でつくる実行委員会が開いているものです。

ここ2年はコロナ禍で開催ができませんでしたが、

ようやく3年ぶりに再開することができました。

 

エンジョイの部 参加者

「(どこから来ましたか?)深谷です。

バスに乗らないで最後までゴールしたいです。」

 

時間を競う部 参加者

「(今回どこから来られましたか?)佐久穂町からです。

(今おいくつですか?)17です。

まだチャリ買って一年も経ってなくて、

初めてのレースなのですけど全身全霊で頑張りたいと思います。」

 

「(今日どこから来られましたか?)今日は京都、大阪から。

5年前に一回出てその時あまり良い結果が出せなかったので

リベンジとして、今日は良い結果出したいなと思って来ました。」

 

大会では、タイムにとらわれず完走を目指す「エンジョイの部」と

ゴールまでの時間を競う3つの部門が設けられています。

参加者や大会関係者が見守る中、

はじめにエンジョイの部がスタートの時を迎えました。

 

3年ぶりの開催となることしは、

全国各地から380人がエントリー。

9歳から72歳という、幅広い世代の人たちが集いました。

 

タイムで順位を競う部門の選手たちは、

30分遅れてのスタートとなります。

スタートのかけ声とともに皆一斉にペダルをこぎ始め、

力強く走り出していきました。

 

参加者たちが挑むのは、全長11キロ、

標高差950メートルの坂道です。

平均斜度は8%と、

車でもアクセルを放すと前進ができないほど。

そんな斜面をものともせず、

参加者たちは颯爽と駆け抜けていきました。

 

途中給水ポイントでは、実行委員のメンバーが声援を送ります。

 

声援に背中を押されるように、

参加した人たちはまた力強く漕ぎ出していきました。

 

絶好のサイクリング日和となったこの日。

新緑に彩られた坂道を、皆懸命にのぼっていきます。

 

コースには、途中、小諸の町が一望できるような

ビューポイントもあります。

絶景が見えてきたら、ゴールまであとひと踏ん張り。

参加した人たちは、最後の力を振り絞って、

懸命にペダルをこいでいました。

 

参加者

「もう中盤から辛くて本来のパワーが全然出せずに

悔しい結果になってしまったんですけど

またリベンジの機会があれば挑戦したいとおもいます。

(来年もし参加されたときの目標があれば教えてください。)

優勝です。」

 

「すごく良いコースで楽しかったです。景色もきれいだし良かったです。

ことし50分ぐらいを目指していたのですけど

ちょっと切れなかったのでその辺りを頑張って来年はいきたいなと思います。」

 

「練習してきたのでやっぱり一回目出た時よりも楽になっていましたね。

登っている最中は辛いこともありましたが、

やっぱりゴールしてからすごく楽しいと思って登って良かったなと思いました。

来年はまずは足をつらないことと1時間をしっかり切ることです。

来年は1時間を切って表彰式に出られるように頑張ります。」

 

コロナ禍で3年ぶりの開催となったこの大会。

実行委員会では、18年前に始まったこのイベントを

小諸の一大イベントとして続けていきたいとしています。

 

実行委員長 花岡薫さん

「坂の町小諸なのだけど逆に坂だから

自転車乗るのが楽しいのではないのかと、

坂好きな人結構いるのですよ、

そういった人たちもっと小諸に来てもらえたりとか

自転車を振興したりとか小諸と自転車合うのではないかというのが

最初あったみたいで坂だけども

こんな恵まれた一枚坂で上まで行くような

コースってなかなかないのですって。

3年間離れていたから、

みんな帰ってきてくれてよかったなという感じですね。

これだけ集まってくれているので、

やっぱりここでやっていて良かったのだなと思いますのでね。

引き続きやれる範囲で続けられるうちは続けていきたいなと思っています。」