小諸市の名誉市民で、

日本芸術院賞を受賞するなど、日本画家として

活躍した白鳥映雪画伯。

 

小諸高原美術館、白鳥映雪館では、

4月29日(金)から7月15日(金)までの日程で、

白鳥映雪生誕110周年記念企画展が開かれています。

初日の先月29日(金)には、

オープニングセレモニーが行われました。

 

この展覧会は、

小諸市出身の日本画家・白鳥映雪画伯の

生誕110年を記念して開かれたものです。

 

初日のオープニングセレモニーには、

市長や教育長など、およそ20人が出席。

 

白鳥映雪生誕110周年記念企画展を祝って

テープカットを行いました。

 

また白鳥映雪画伯の娘にあたり、

画伯の創作活動を長年支えてきた

白鳥アキ子さんがあいさつに立ちました。

 

「このほどの企画展では父の十分画家としての

辛い戦争体験が重なる今日、復興への願いをこめて描かれた「立秋」などをはじめ、

愛と平和への祈りをこめる不屈の精神で不況を乗り越えた

画家白鳥映雪の生涯の作品をご覧いただけたら幸いに存じます。

インターネットでも父のことが

以前より多く取り上げられており

世界から注目されているとの紹介もありました。

これもひとえに皆さまのおかげと嬉しく、

なによりも父が喜んでいることと思います。」

 

会場には、白鳥映雪画伯が文展で初めて入選した、

昭和18年の作品「生家(せいか)」を皮切りに、

画拍が生涯に渡って制作してきた日本画

90点が展示されています。

 

そのうち晩年に制作された「さくらの乙女」は、

特に画伯の画家としての生き方を象徴する

作品です。

 

脳梗塞で倒れ、

利き手である右手が使えなくなった画伯が

苦境を乗り越えて左手で描いたとされているもので、

多くの人に勇気と感動を与えたと言われています。

 

このほか、昭和25年に描かれ、

日展で特選と白寿賞を受賞した「立秋」など

各展覧会で入賞した作品も数多く並んでいます。

 

また今回の展覧会では、大判作品のほかに、

未公開作品、スケッチも展示。

 

デジタル出力された美人画作品の映像もあります。

 

この白鳥映雪生誕110周年記念企画展は、

7月15日(金)まで、

小諸高原美術館、白鳥映雪館を

会場に開かれています。

 

また白鳥映雪の画業人生を紹介する講演会も行われます。