コミュニティテレビこもろでは、

ウクライナ支援として、

歌手でウクライナの民族楽器、バンドゥーラ奏者の

「ナターシャ・グジー」さんを招き、

8日(日)に文化センターでコンサートを開きました。

 

この日は、午後2時からと6時からの2回公演が行われ、

第1公演、第2公演あわせて922人が来場しました。

 

コンサートは、一日も早く、平和が訪れ、

ウクライナの人々が平穏な生活に戻れるようにとの願いを込め、

ウクライナの復興支援として、

コミュニティテレビこもろが主催したものです。

来場者からの入場料は全額小諸市を通じて、

ウクライナへ寄付します。

 

受付には募金箱も設置。

入場料に加えて多くの人から募金も寄せられ、

コンサート当日には目録を小泉市長に手渡しました。

 

ナターシャ・グジーさんは、6歳の時、1986年に

父親が勤務していたチェルノブイリ原発事故で被曝。

その後、避難生活を余儀なくされました。

 

ウクライナの民族楽器、バンドゥーラの音色に魅せられた

ナターシャさんは、

8歳の頃から音楽学校で学びます。

民族音楽団として来日したことをきっかけに

2000年から日本での本格的な音楽活動を

開始しました。

 

コンサート活動やテレビ、ラジオなど多方面で活躍している

ナターシャさん。

2016年には外務大臣表彰も受賞しています。

この日のステージでは、

ナターシャさんが祖国ウクライナを思って作ったオリジナル曲や

日本の歌など、様々な楽曲を、

バンドゥーラの響きと共に披露し、観客を魅了。

チェルノブイリでの被爆体験なども話し、

演奏と歌に乗せて生きることの大切さを伝えていました。

 

また、後半は、ピアニストの小関基之さんの演奏にあわせて

歌を披露。

ナターシャさんの澄んだ歌声に、

訪れた人たちはじっくりと聴き入っていました。

 

アンコールではナターシャさんが祖国ウクライナを思い、

作詞・作曲したウクライナ応援歌「希望の大地」を披露、

会場を大きな感動に包みました。

 

ナターシャさん

「とても充実した一日でたくさんのみなさんに来ていただいて、

私の想い、ウクライナのことを感じていただける時間になったんじゃないかと思います。」

音楽というものが人々に何か与える力があると私は信じていて、

それが癒しだったり励ましだったり、

計り知れない力を音楽が持っていると私は信じています。

私自身も幼いころからいろいろな経験をしていて、

音楽に何度も救われてきましたので、

音楽の力を1人でも多くの人に感じていただいて、

その人なりに音楽で私の想いを聞いて

それが何かそこから何か生まれたりすることも想像しながら、

いろいろな思いを音楽を通して伝えていますので

きょうもたくさんのみなさんに全身で心の底から思いを伝えるようにしました。

今私は歌ったり演奏したりすることによって

みなさんがウクライナと言う国を知るきっかけになったり、

より興味を持っていただくきっかけになっていると思いますが、

それが今だけではなくこれからもウクライナ、

そしてウクライナの人たちが元の生活に戻れるように

長い時間がかかると思いますので、

ぜひ日本のみなさんに

今この瞬間のサポートや思いもとても大事なんですが、

できればこの思い、サポートを

ぜひ長い間ウクライナことやウクライナの人たちのことを思って

長い間サポートしていただければと思っています。」

 

10日(火)には、

コミュニティテレビこもろの伊藤貴光統括部長が

市役所を訪れ、

入場料と義援金全額を小泉市長に手渡しました。

 

今回集まった義援金の総額は218万1369円。

そのうち、コンサートの入場料は195万5千円。

当日の募金で集まった義援金は22万6369円でした。

 

集まった義援金は小諸市を通じてウクライナ復興支援に

役立てられます。