佐久広域連合の消防職員が、

日頃の業務で学んだことや、感じたことなどを発表する、

意見発表会が、

13日(木)に消防本部で行われました。

 

この発表会は、消防職員の意識向上を目指し、

毎年行われています。

制限時間5分以内に、

消防に対する意見や抱負、将来のあり方などについて

それぞれの意見を述べるもので、

審査員らが発表内容や意見性、発表力などの観点から、

総合的に評価します。

 

ことしは、

佐久広域連合消防本部管内

7つの消防署の代表と本部職員の合わせて8人が

発表に立ちました。

 

小諸消防署から発表に立ったのは、

消防副士長の掛川真樹さんです。

「救える命があるのなら」と題し意見を述べました。

 

自身の経験から、

火災現場で人命救助を行うためにも

情報収集は重要だと感じた掛川さんは、

高齢者などが医療シートを入れて保管し、

救急隊が現場で活用している「安心カプセル」に着目。

これを火災現場に生かすべく

「消防カプセル」の設置を提案しました。

住宅情報シートを作成し、情報を記載しておくことで、

消防隊が現場に駆け付けた時にいち早く情報を

把握することができるというものです。

 

これを、指令システムに事前に登録することで、

消防隊へ周知を図ることもできるとして

より迅速な人命救助の可能性を述べた掛川さんは、

普及に向けた具体的な提案と

救える命を守るために自身の思いを強く訴えました。

 

堂々と自身の意見を述べた掛川さんの発表は、

実現性に富んだ提案だったとして高い評価を受け、

審査の結果見事最優秀賞となりました。

 

優秀賞には、

南部消防署の両角昌典さんと

軽井沢消防署の佐藤将平さんが選ばれました。

 

最優秀賞に選ばれた掛川さんは来月3日に行われる

長野県消防職員意見発表会に

佐久広域連合消防本部の代表として

出場します。

 

 

掛川さん

「今回本番迎えるにあたり、署長副署長をはじめ、

署の方々、サポートを受けて本日を迎えられたので、

多少練習の成果が本番では出せたというので良かったと思います。

自分が出動した火災現場で亡くなった方を見た経験から

今回の発表をしたんですけれども、

一人でも多くの命を救えるようにということを主において、

文章を考えましたので、

そちらの方を今後も取り組んでいきたいと思います。

県大会ではやることは同じだと思うので、

自分の意見がしっかり伝わるように練習をして

その練習通り本番で落ち着いてできればいいと思います。

人命救助というのが最大の使命でありますので、

今回の内容も含めて今後とも業務に邁進していきたいと思います。」