現在、小諸高原美術館・白鳥映雪館で開催中の

「小山敬三記念小諸公募展」。

3日(水)には、入賞作品の表彰式が行われました。 

 

小山敬三記念小諸公募展は、

小山敬三画伯の功績をたたえ、

地域の芸術文化の振興を図ると共に、

ふるさとの良さを見つめ直す機会にしてもらいたいと、

毎年開かれているものです。

 

表彰式には、各賞の受賞者をはじめ、

協賛企業の関係者などおよそ130人が集まりました。

 

35回目となることしの公募展。

市内外から170点の応募があり、

会場にはそのうち161点の

入賞・入選作品が飾られています。

 

今回、小山敬三記念大賞に選ばれたのは、

愛知県に住む小笠原あい子さんの

「感謝の小諸駅」です。

 

小諸駅と電車、そして町並みが描かれ、

今までにはない、珍しい視点の作品となっています。

小諸で出会った人々への感謝を込めた題名から、

小諸駅と作者のストーリーが

うかがえるところも評価されました。

 

小笠原さん

「小諸美術館に出して5年目ですが、

奇跡かなって私は感じていて、本当に嬉しくてありがたくて、

小山敬三先生憧れの先生ですので、感謝しています。

小諸の人々にお世話になっているうちに、

小諸に住む人々、人の心が一番美しいなと私は感じて、

絵は美しいものを描いて、自分の感動を伝えるものですから、

小諸駅はみなさんの心が集まっているところではないかと

そういうふうに思って描きました。

100年前に小諸駅からパリに、志を成し遂げた

小山敬三画伯にお祝いしたいような気持があって、

それで桜の花を移植して、

それで今までお世話になったみなさんに、

もう描けないかなって言う時に、親切を思い出すから、

その感謝の気持ちを込めて、題が自然と出来てきました。」

 

また、ことし小諸市からは、

27作品が入賞、15作品が入選しています。

 

そのうち、優秀賞には、

米沢瑠美子さんの

「千曲の流れ」が選ばれました。

 

米沢さん

「長野県は千曲川がね、一番私にとっては印象がある川ですので、

いつもきれいでいてほしいなという気持ちをこめて、

春先、4月ごろの千曲川、布引観音に登っていくところの、

道下にみえる風景なんですけど、そこを描かせていただきました。

来年に向けてね、小諸市の素晴らしいところいっぱいあるんですけど、

いいところあったら、続けて描いていきたいと思います。」

 

コミュニティテレビこもろ賞は、

群馬県に住む東山一義さんが

受賞しました。

 

また、若年層の参加を増やそうと、

高校生と大学生を対象に設けられた「藤花学生賞」は、

佐久市や東御市の高校生2人が受賞しました。

 

「第35回小山敬三記念小諸公募展」は、

今月21日(日)まで、小諸高原美術館・白鳥映雪館で

開かれています。