小諸市とIT企業の株式会社BTMが協力して運営する

ITエンジニア養成スクールが先月29日に開講しました。

 

この日は、株式会社BTMが駅前に開設した

「イノベーションハブこもろラボ」で開講式が行われ、

スクールの受講生や、

株式会社BTM創業者の吉田悟会長、

それに小諸市の小泉市長らが出席しました。

 

今回、小諸市でITエンジニア養成スクールを開講した

株式会社BTMは、2011年創業。

東京都渋谷区に本社を構え、

システムエンジニアリング事業などを展開している企業です。

大阪や福岡など全国に11の支店を持っています。

2017年に、アジアの注目企業100に選出。

2019年には、地方創生ベンチャー連合に参加しました。

 

コロナ禍におけるリモートワークの定着により

企業の地方移転が加速。

IT企業にとって、地方側のIT人材不足が課題となる中、

小諸市とBTMでは、

IT人材の育成と企業の集積を図ることで

企業誘致や市内事業者への支援、

若者の雇用確保による定住促進などにつなげていこうと、

ことし5月に連携協定を締結しました。

 

今回の養成スクールは、連携協定によって実現したものです。

 

創業者の吉田会長は去年12月に小諸市に移住。

ここ「イノベーションハブこもろラボ」を

自社で請け負っているシステム開発事業を展開するとともに、

次世代を担うIT人材を養成する拠点にしていきたいとします。

 

また小泉市長も今後の展開に期待を寄せました。

 

養成スクール開講にあたっては、

ことし5月から6月にかけて受講生を募集。

市内の高校生から社会人まで35人の応募があり、

web面談を経て、先月、受講生が決定しました。

市内の15歳から44歳までの男女20人です。

 

毎週水曜日の夜にオンラインの授業を行う他、

毎週土曜日にはイノベーションハブこもろラボを会場に、

対面授業を実施。

終了は来年の3月30日を予定しています。

 

最終的にはこもろラボを始め、

市内の企業で活躍するITエンジニアを養成し、

あわせて他のIT企業の誘致にもつなげていきたいとしています。

 

BTM

「基本的にはエンジニアをやったことがない人が

エンジニアをまず触ってみる、

ITエンジニアの第一歩を踏み出してみる、

そんなスクールになったらいいのかなと思っていて、

ただ、せっかく東京渋谷が本社の会社がここに出てきていますので、

そのITエンジニアのことだけじゃなくて、

今の日本の情勢だったり、

地方を含めたどういう流れがあるのかということを

少しくみ取っていただけるようなことができたら

すごくいいなという風に思っています。

まずはエンジニアの第一歩を踏み出していただいて、

そのエンジニアさんが就職をする先を

今度は東京とか大阪とか福岡とか中央から

呼んでくるような流れを作っていくと、

企業誘致をしてきたところの会社さんに

エンジニアの方々をとっていただくと、

それを企業誘致化と絡みながら小諸に

もうちょっと企業の数を増やしていくと。

それと一緒にその会社さんと一緒にうちの本体の東京の仕事だったり、

大阪の仕事だったりを一緒になって

今度は仕事として回していけるようになるのであれば、

今東京ってかなり人材不足で悩んでいますので、

人材不足も解消しながら、

地方での第一線の仕事をできるということ自体も

取り組みとしてやっていけると思いますので、

そういうのをねらってこの一年、二年、過ごしていきたいと思っています。」