さて、市民講座が行われた

市内大手に店を構える「揚羽屋」が、

ことし10月にカフェ&カジュアルバー、お宿として

新たにオープンします。

そのプレオープンイベントが、

講座に続き23日(金)の午後に行われました。

「揚羽屋」の運営を担う竹尾智菜美さんに

オープンに向けての想いを聞きました。

 

この日は、

「一ぜんめし揚羽屋」で使用されていた

食器やダイニングテーブル、いすなどの

販売会が行われました。

今回のプレオープンイベントは、

新たな「揚羽屋」を立ち上げる

竹尾智菜美さんが企画したものです。

 

「揚羽屋」は、

島崎藤村が通っていた一膳めし屋として知られています。

藤村が小諸で過ごした一年間を書き綴った作品

「千曲川のスケッチ」の中にも実名で登場していて、

藤村本人が書いたとされる店の木製看板は、

今でも店内に飾ってあります。

 

何度か店主が変わりながらも、

ここ数年は空き店舗の期間が続いていました。

飲食店としては、

およそ5年ぶりの再開です。

 

新たに「揚羽屋」を担う竹尾智菜美さんは、

東京都出身で、

現在は神奈川県湯河原町に住んでいます。

島での暮らしや海外生活も経験。

会社員やフリーランスのライターなどを経て、

この10月 揚羽屋をリニューアルし

カフェ兼宿泊施設としてオープンすることを決めました。

どんな想いで「揚羽屋」を引き継ぎ、

リニューアルオープンを迎えようとしているのか、

今の気持ちを聞きました。

 

竹尾さん

「夫の仕事の関係で小諸に来るようになりまして、

とても自然が豊かでお野菜もお水もおいしくて

素晴らしいところだなと思うようになりました。

夏に避暑で来て昨年も1か月ほど滞在していたんですけれども、

その間に古民家を見に行ったりとかしていて。

もともとビジネスを立ち上げたいという思いがありまして。

それで古民家を利用して何か商売ができたらいいなと思うようになりました。

それでお店を探しているうちに揚羽屋さんとご縁があって

借りることになって、秋にオープンさせようと今準備中でございます。

こちらに住む友達に聞いても、女性が一人でふらっと入れるような

バーとか居酒屋さんとかがあまりないということでしたので、

一人でふらっと入ってお酒を一杯飲んだりだとか。昼もカフェで。

ミルクを使ったカフェメニューとかを充実させて

女性が一人で入ってちょっとご飯食べてのんびり本を読んだり

お仕事して時間を過ごせるような居心地の良いお店を目指したいと思っております。

2階は宿にしたいんですけれども、たとえば家族

おじいちゃんおばあちゃん息子さん夫婦、

お子さんとかが他のお客さんに気兼ねなく過ごせるような、

1日1組限定の宿にして、ご利用いただけたらなと思っております。

揚羽屋は皆さんの居心地が良いような、カジュアルなお食事と飲み物、

値段もそれほど高くない設定にしたいと思っておりますので、

みなさんのご利用をお待ちしております。」