コロナ禍で利用者が減った高速バスを活用して、

小諸の農産物を運び、

東京で販売しようとする取り組みの第1弾が、

16日()に行われました。

 

昨今、コロナ禍により、人の移動が制限されたことで

小諸駅発、東京・新宿駅行きの

高速バスの利用者が激減しています。

 

この状況を何とかしたいと考えた、

小諸駅舎内にある充電カフェ・小諸駅のまどのオーナー、

金山哲也さん・裕美さん親子。

 

市役所が間を取り持つ形で

金山さん親子と、全国の駅構内でキオスクを展開している

JR東日本クロスステーションがタッグを組み、

今回、高速バスを活用した小諸産の農産物の運搬と

新宿駅のキオスクでの販売が企画されました。

 

この日は明け方から市内の農家が

トマトやレタス・ブルーベリーを収穫。

10時から出荷準備をし、

バスの座席の下にあるコンテナに

次々と積み込んでいきました。

 

農家の米谷さん

「今回納品までこぎつけることができて

ほっとしたなというのが正直な感想で、

これから販売させていただくんですけども、

まあより多くの人にこの野菜を取って頂けたらなと思っております。

小諸市ということの一番のPRになれば良いなと思っておりまして、

この販売が今後小諸市を東京だけじゃなく

全国のみなさんに知っていただけるきっかけになればいいなと思っています。

やはりおいしいものたくさんありますので、

ぜひ小諸市の食べ物を皆さんに知って頂きたいなと思います」

 

金山裕美さん

「目の前を発着するJRバス関東さんが、

コロナ禍が長引く中で、ほとんど空席で発着しているっていうのを

毎日毎日見ている中で、お客さんも待っているだけでなくて、

なにか自分たちにもできることがないかな

ということを色々考えてまして、

その中の1つとして小諸の魅力を

東京のみなさんにお伝えするっていうことができないかと思いまして、

今回の企画をみんなで考えてやっております。

本当にたくさんのみなさんのおかげで、

ここまで来て、またさらに小諸の農産物作ってる皆さんとか、

牛乳パンとか、いつもいつもみなさんに愛されている商品を

お届けできると思うととてもワクワクしています。

まずは今回のトライアルで、

小諸のことを知って頂く取り組みが一つできたと思います。

ただ、2回3回と続けていくには、

すごくハードルが高いことも自分でも自覚しているので、

まずはここで成功させて、将来的には新宿駅の近辺でも

展開していけるようになれたらいいなと思って目標持っています」

 

バスは昼すぎに小諸駅を出発し

夕方には新宿駅に到着。

 

その日の午後5時からおよそ2時間、

新宿駅南口中央前のキオスク「New Days」で、

ブルーベリー100パック、ダイヤモンドレタス50セット、

信州カラフルミニトマト50パック、

また市内の企業が作る牛乳パン50個が

販売されたということです。

 

新宿駅で販売を行った金山裕美さんによると、

当日は1時間半で全ての商品が完売したそうです。

今後は、月に一回の実施を目指し、

第2弾、第3弾を企画していきたいとしています。