市内井子にある寺ノ浦石器時代住居跡と

東御市原口区にある

戌立石器時代住居後をめぐるイベントが

先月、東御市の市民有志によって行われました。

 

この日は、東御市原口区の区民有志や、

小諸市教育委員会の学芸員など、

おそよ10人が集まりました。

 

市内井子にある寺ノ浦石器時代住居跡と

東御市原口区にある

戌立石器時代住居跡は

大石沢川を挟んだ縄文時代の集落跡といわれていて

合わせて8万平方メートルにおよぶ大遺跡とされています。

かつては、旧滋野村として同じ村に位置していました。

 

共に、昭和5年に発掘調査が行われ、

昭和8年に国史蹟に指定されています。

 

寺ノ浦遺跡では

小諸市教育委員会によって

平成26年から30年にかけて範囲確認調査が行われ、

縄文時代や平安時代の住居跡の他、

縄文土器など様々な出土品も見つかっています。

 

しかし、両遺跡についての誤った情報が浸透していることや、

遺跡の保存・活用が課題となっていることから、

遺跡の整備事業を進めようと、

東御市の市民有志の提案で

この日の見学会が企画されました。

 

集まった人たちは、学芸員による説明を聞きながら、

興味深そうに遺跡を見学。

さらに、

遺跡発掘当時の青年団が作ったとされる遊歩道を通って、

戌立遺跡から寺ノ浦遺跡を目指しました。

 

中沢さん

「昔の滋野村ね、その当時に指定された遺跡が、

戌立だけではだめだと、寺ノ浦も

セットでなければ県としても対応できないという話がありまして、

そういうところも含めて、じゃあ今分村して、

小諸市と東御市に分かれているんだけれども、

お互いに両方の地元で協力してできないかなということで、

ゆくゆくは小諸市の井子区にも協力を求めて

やっていければいいかなという風に考えています。

地域でも近辺の畑とか荒廃地になっているところが多いので、

遺跡がね脚光をあびてお客さんが集まるようなところになれば、

もう少し荒廃地の整備もできるんじゃないかという

相乗効果が出ればという風に思っていますね。

地形的にも景観的にもいいところなので、

もう少し整備できれば小諸市側もたかのうらも、

東御市側も観光的にもいい場所なので、

そういうことがきちっと出来ればなということを夢見ていますけど。」

イベントを主催した東御市原口区の区民有志は、

小諸市の井子区とも連携して、

遺跡の整備、活用に力を入れていきたいとしています。