小諸市教育委員会が行っている小諸城跡の発掘調査で、
小諸城時代の堀跡などが発見され、
11日(火)に発掘調査現場が
報道機関向けに公開されました。
小諸市教育委員会では、動物園の再整備事業に伴い、
令和元年度から2回に渡り
小諸城跡の発掘調査を行っています。
令和3年3月から行っていた2回目の調査で、
ライオン舎の向かいに
戦国時代の小諸城の堀跡が見つかりました。
今回発見された堀は人工的に掘られたもので、
幅およそ3メートル、深さおよそ1メートルです。
堀跡からは、中国銭や土師器、
そして瀬戸焼や青磁、カワラケなど、
戦国時代の遺物が出土しています。
小諸城を描いた江戸時代の絵図には
今回見つかった堀は描写されていないことから、
江戸時代には埋め戻されていたのではないかと
考えられています。
戦国時代の小諸城に
堀が存在していたことを示す貴重な発見となりました。
今後教育委員会では、
堀跡から見つかった炭化物の化学分析や、
専門家の知見などを取り入れて、
戦国時代の小諸城の理解を深めていきたいということです。