3月は自殺対策強化月間です。

これにあわせ、小諸市では、

「こころの健康づくり講演会」を毎年この時期に開いています

今月17日(水)には、「ひきこもりへの理解」をテーマに、

オンライン配信による講演会が行われました。

 

自殺対策強化月間にあわせて企画された

「こころの健康づくり講演会」。

新型コロナ感染予防のため、オンライン配信で行われ、

希望者が自宅などで受講しました。

 

今回のテーマは「若者の孤立化と直面する課題

―ひきこもりへの理解―」です。

講師を務めたのは、佐久大学看護学部大学院研究科

准教授の朴相俊さんです。

環境共生学や身体教育学などの専門家である朴さんは、

日本自殺予防学会の編集委員も務めています。

 

朴さんは若者の孤立化の背景や

ひきこもりの現状について説明。

自尊心の形成を妨げる

日本のこれまでの教育の問題点などを提示しました。

 

朴さんはこう話し、

一人ひとりの中にある素質や能力、感性を引き出し、

それらを伸ばして

人生のビジョンをなしとげるように育てていくことの大切さを

説きました。

 

また、ひきこもりになってしまう要因の一つに

「家庭の中で満たされないことがきっかけにあるとし、

家族や身近な人との関りの中で、

自尊心を認めてあげることが必要だ。」などと話しました。

 

小諸市では今年度、オンラインで

自殺予防に向けたゲートキーパー養成講座も開いています。

今後も、心の健康づくりにつなげる機会を作っていきたいとしています。