小諸市民生・児童委員協議会の全体研修会が、

18日(木)ステラホールで開かれ、

委員らが民生・児童委員としての課題などについて

学びました。

 

地域内の高齢者福祉や、

児童福祉の向上を図る役割を担う、

民生・児童委員。

 

市内の委員111人で構成する民生・児童委員協議会では、

年に3回、研修会を実施しています。

7割が新しい委員となり

本格的な活動が行われる予定だった今年度は、

新型コロナの影響で

総会も含めて予定されていた研修会も中止に。

個々の活動に制限されていた中、

今回ようやく今年度初の研修会が開かれました。

 

講師を務めたのは、社会福祉学の専門家で、

長野大学学長を務める中村英三さんです。

「民生委員制度誕生の背景と現代社会での役割」をテーマに

講義を行いました。

 

中村さんは、民生委員制度の生みの親である、

上田出身の小河滋次郎について紹介。

「弱き者の友たれ」を信条に、その思いを貫き、

100年続く民生委員制度を作った功績について触れました。

その中で中村さんは、

「現在も日本全国どんな小さな村でも

必ず民生委員がいて困っている人や孤独な人などの

助けになっている。」と

その足跡の大きさを解説しました。

 

この日は複雑化する民生委員活動の課題などについても

中村さんがわかりやすく整理しながら説明。

行政と連携した体制整備や

活動しやすい環境整備の必要性、

そして求められる役割などについて

考える時間となりました。

 

民生児童委員協議会では

この日学んだことを、

新年度以降地域での活動に生かしていきたいとしています。