一日でも早い、新型コロナの収束に向けてー。

市内古城の中棚荘の玄関前には、

サンドアーティストが砂で造った

「アマビエ」の像が設置されました。

 

今回、「アマビエ」の像を砂を用いて造ったのは、

彫刻家でサンドアーティストの堀田光彦さんです。

東京藝術大学院出身で、

各地でサンドアート彫刻を手掛け、

数々の賞も受賞しています。

 

「アマビエ」は、日本古来に伝わる妖怪で、

豊作や疫病などに関する予言をしたと言われています。

現在各地では、新型コロナの収束を願い、

「アマビエ」の像を造って祈願するなどの取り組みが

広がっています。

 

去年9月から東御市の地域おこし協力隊として

活動としている堀田さん。

台風19号で北御牧の公民館に土砂が流れ込んだことから、

祈りの像を制作し、

それがきっかけで、この時の土砂を用い、

県内各所でコロナ収束を願って

「アマビエ」を造ってきました。

 

中棚荘のオリジナルワインとりんごを持ったアマビエの像は、

訪れた人たちを「おかえりなさい・いらっしゃいませ」と

温かく出迎えるイメージで造ったと、堀田さんは話します。

 

2日間に渡って制作された「アマビエの像」。

表面はコーティング加工を施すため、

冬を無事越すことができれば

1年ほど見ることができるということです。

 

堀田さん

「今コロナ禍ということでなかなか普段通りの生活ができないところを

少しでも心安らぐ時間を見た方に感じていただけたらという思いで造っています。

台風から1年以上経っていますけど、

まだ復旧できていない場所もありますので、

早期復旧とコロナ禍の早期収束を願って造っています。

まずはこの顔を見ていただいて喜んでいただいて、

少しでも安心していただければと思っています。」

 

女将

「昨日も今日も寒い中手を抜かず一生懸命造っていただいている姿を

私もスタッフもお客様もみてまいりましてね。

それが完成したアマビエの表情に表れていてお願いして

良かったなと本当に思っています。

今コロナ禍の中で、いらっしゃっているお客様も

常に不安を抱えてこの宿大丈夫かしらという部分で

来ていただいて温泉入って、

食事していただいている中で

このアマビエ像があるおかげでちょっとホッとする、

心のよりどころになって、ここに来て良かったわと、

そんな思いになっていただけるかなと思っています。

アマビエも中棚荘のおもてなし部隊の一人として

活躍していただきたいと思います。」