小諸市と佐久大学を運営する学校法人佐久学園が、

このほど、様々な分野で連携して協力することで、

相互の発展につなげようと、

連携協定を締結しました。

 

先月27日(金)市役所でわれた、連携協定の締結式には、

学校法人佐久学園の盛岡正博理事長と、

小諸市の小泉市長をはじめ、

双方の関係者らが出席しました。

学校法人佐久学園佐久大学は、

2008年に開学した保健・医療・福祉の総合大学です。

現在の看護学部と介護福祉士の資格を取得できる

短期大学部に加え、

来年度には、

高度かつ複雑化するケアについて

保健・医療・福祉の観点から総合的に学び、

社会福祉士や精神保健福祉士の資格も取れる

人間福祉学部が開設。

短期大学部には保育士を養成する学科も加わります。

 

今回の連携協定は、

文化・産業・医療・教育・学術などの分野で

包括的に連携、協力することで、

地域の発展と人材の育成につなげることを

目的とするものです。

「佐久地域唯一の大学として、地域を担う若者を

小諸市と共に育成したい。」という

学校法人佐久学園からの提案で実現しました。

 

「この地域から学生の流出の歯止めをかける

一定の効果が期待されるのではないか」

 

小泉市長はこのように話し、

「連携によって地域に貢献できる人材の育成につながることを

期待したい。」

などと述べました。

 

また、連携協定を提案した、佐久学園の盛岡理事長も

今後の取り組みに強い期待感を示しました。

来年度は災害ボランティアセンターの設置や

災害教育などに力を入れていく予定の佐久大学。

連携協定の項目には、

災害時に学生と小諸市が

連携して被災者支援に取り組むことが盛り込まれた他、

佐久大学としては初となる、自治体推薦入学試験も

連携して行うことが盛り込まれました。

協定締結後初の連携事業として、

小諸市では、来年4月に開設される

佐久大学人間福祉学部人間福祉学科への

小諸市からの推薦者を決める、

自治体選考試験を行う計画です。

小諸市と佐久学園では、今後様々な事業で連携し、

人材の育成を進めていきたいとしています。

 

盛岡理事長

「若者たちが自分の生まれ育ったところをもう一度見直して、

先輩からいろいろな話を聞き、新しい時代に向けて工夫をする

というような考えで行動できる学生を育成したいと思っています。

この連携協定を通しまして、小諸市のみなさん、

住民の方々と学生たちが一緒になってお話を聞き一緒になって悩み、

そして工夫するそういう活動ができたらいいと心から願っています。

現在コロナで世の中不安定な時期。

その中でご家族や御本人の経済的な負担を少なくして、

そしてこの町で学び、自分の人生を築いていこうという若者、

学歴だけじゃなく、志を持った人をぜひ推薦してほしいということを

私たちの大学からも小諸市長にお願いしたところです。」

 

市長

「今回こういう連携協定ができたことで

幅広い分野で佐久大学といろんな取り組みをするわけですが、

これまでも佐久大学からインターンシップと言う形で

地域に入って活動していただきました。

特に今回、人間福祉学部という新たな学部が創設されて、

新たに専門的な分野を学ぶ学生さんたちが集まってきますので、

その皆さんに小諸市の様々な課題にチャレンジしていただいて、

共に悩み、考え、その中で行動していく、

それによって豊富な経験を積んでいただいて

最終的にはこの地域に貢献していただく

人材を輩出できればと思います。

今回、自治体推薦枠をいただきましたので

なかなか県外への進学が難しいとかだから

こそこの地域で活躍したいという意欲ある学生のみなさんに

チャレンジしていただきたいと思います。

詳しくはぜひ小諸市のホームページ等で広報にも載りますけど、

ぜひそちらを参考にしていただいて

多くのみなさんの応募を期待したいと思います。」