国のGIGAスクール構想と

小諸市小中学校ICT環境整備計画により、

市では小中学校の児童生徒1人1台の

学習用パソコンの整備を進めています。

このほど、全児童生徒分のパソコンが納品され、

先月30日(金)に

野岸小学校で引き渡しセレモニーが行われました。

 

1人1台端末の整備を目指す国のGIGAスクール構想と

小諸市小中学校ICT環境整備計画により、

小中学校の児童生徒

1人1台の学習用パソコンの整備を進めてきた小諸市。

 

このほど、県での共同購入に先立ち

市単独で全児童生徒分のパソコン3180台、

1億4千269万円分を国の補助金を活用して購入。

市内8つの小中学校に前倒しで配備しました。

これは、新型コロナウイルス感染拡大の第2波、第3波に備え、

自宅でのオンライン学習などにも対応できるように

進められたものです。

 

10月末までに配備できた自治体は全国でも

10%に満たない中、

小諸市は県内はもとより全国的にも

先駆けての導入となりました。

 

野岸小学校で行われた引き渡し式には、

小林秀夫教育長と丸山穣校長、

そして児童会長の大池花佳さんが出席。

丸山校長と大池さんにパソコンが手渡されました。

 

小林教育長は

「これから世の中で生きていくときに

パソコンやパソコンが作り出すデジタルの世界とは

切っても切れない関係にある。

早い時期からパソコンに慣れ、

自分が主人公となって使えるようになってほしい」と

話しました。

 

今回配備されたパソコンは最新型のもので

1台 4万5千円相当。

タッチパネル式でディスプレイが360度回転し、

使い勝手がよく、壊れにくい丈夫なモデルです。

クラウド上でデータを管理する仕様でセキュリティ面も充実。

ワード、エクセルなどの他、

無料の学習支援ソフトも組み込まれています。

 

前年度までに先行導入した90台と合わせて、

全児童生徒とクラス担任分のパソコン3270台の整備が

完了しました。

 

また、各教室でパソコンを保管、充電するための

充電保管庫合わせて105台も全学校に配備。

1台あたりパソコン45台が保管でき、

夜間に充電して翌日の授業に備えることができます。

 

さらに、校内無線LAN環境の整備も進めていて、

年内には

全ての小中学校で校庭や体育館を含む校内で

無線LANが使えるようになる見込みです。

 

パソコンは授業時間中に校内で使用することを想定。

各学校で無線LAN環境が整い次第、

授業で活用していくということです。

また、今後臨時休業の措置がとられた場合などは、

生徒にパソコンを貸し出し、

家庭学習の補助として役立てたいとしています。

 

市では、臨時休業などの際の遠隔授業に備え、

貸出用のWi―Fiモバイルルーター250台も購入。

市民有志によって寄付されたルーター70台と合わせると、

320台の貸出用Wi―Fiモバイルルーターが

整備されています。

 

教育長

「共同購入の形を県の方でもとって、

案として一つあったんですけれども、

共同購入になるとなかなか遅くなるんじゃないかな

という予測がありましたので、

せっかくのものですから

出来るだけ早く使って慣れてもらいたいなということで考えました。

まず慣れることが一番だと思うんですよね。

学年に応じてまた先生方の力量に応じて、

また先生方の力量を高めていきますので、

様々な使い方ができるかなという風に思います。

実践を重ねていく中で、こんな使い方が効果があったとか、

お互いに勉強し合って、

さらに効果的なものを

みんなで探っていきたいなという風に思っています。」

 

児童

「1人1台なので結構有効に使えると思いますし、

これから未来も広がっていくので、

学習にも使えるので、すごいなと思います。

調べ学習などで資料とかをもっとより深く理解したりとか、

体育の授業で今マット運動をやっているのですが、

そのときにマット運動をやっているところを撮って、

どのような動きにしたらいいかなど考えたいと思います。」

 

校長

「文科省の新しい方針で、

これから子どもたちが世の中に出ていったときに

今あるものと全然違うものがどんどん出て来て、

それに対応できる子どもたちに

育ってもらいたいっていうのが一つあるので、

そのうちの一つのツールがパソコンっていうことなので、

ツールとして使えるように、

子どもたちが私たちよりよっぽど順応早いので、

そこらへん子どもたちの方からもアイディアが出てくるだろうし、

授業の中でこういう風に使えるっていうのも

先生方や子どもたちと工夫しながらっていうところが、

私たちが想像しているのよりも全然違う使い方が

これから出てくるのかなっていう風に楽しみにしています。」