自分の住んでいる地域の歴史を知り、

自分視点の地図をつくるイベントが、

24日(土)に行われました。

 

このイベントは、自分の住んでいる地域の歴史や魅力を知り、

自分オリジナルの手書き地図をつくってもらおうと、

小諸図書館を運営する

NPO法人「本途人舎」が初めて企画したものです。

 

この日は市民など10人が参加。

午前中は旧北国街道沿い、荒町から与良までを

観光ガイドの案内のもと、めぐり、

午後は北国街道与良館で、

手書き地図の作成に取り掛かりました。

 

講師を務めたのは、佐久市在住のグラフィックデザイナー、

江村康子さんです。

江村さんは、グラフィックデザインの仕事の傍ら、

地元佐久市を始め、県内外で、

手書き地図などを手掛けていて、

小諸市ではまちなかマルシェのイベントに合わせて

地図を制作しています。

 

参加者らは、江村さんから手ほどきを受けながら、

午前中に回って知った与良の歴史的な建物や、

石仏などについて、絵に描いたり、

用意されてあった写真を貼ったりしていきました。

また、自分が感じたことを書き記すなど、

自分だけのオリジナルの地図を書き上げていきました。

 

参加者

「まだテーマ決まっていないんですけど、

先ほど先生の方から石の絵をいっぱい描いているということで、

石をテーマにしたらどうかと言われて、

そうしようかなと思っています。

石像だとか句碑だとかというのがやっぱり道を歩いていると

たくさん立っているので、あとはそうですね、

一番歴史的に残るものというので、興味が出ました。

いつもは車でしか通らないので、

なかなかこんなに細かく見ることってなかったので、

新しいことがいろいろ発見できて楽しかったです。」

 

「5月にこっちに来たんですけど、

コロナの影響で東京から移ってきたので

南町のホテルで2週間自主隔離していたんですよ。

その時にすることがないので、まちをあちこち歩いたんですね。

で、今回これに参加して、

その時に気づかなかったこととかいろいろあって、

昔のことときょう発見したこと、自分の記憶の中のことを、

ということでこういうタイトルにしたんですけどね。

小諸は歴史的にも文化的にも非常に奥が深いから

多分いろんな発見があるというところがいいですよね。」

 

地図が完成すると、一人ずつ地図に込めた思いなどを発表。

「新しい発見があった」

「普段の風景にたくさん歴史があることを知った。」などと

口々に話していました。

 

江村さん

「今まで見ていた景色が景色自体は変わっていないの、

自分の知識とか見方でくるって回転して違うものが見えてくるというのが

すごい面白いと思いました。

多分そういう人いっぱいいますよね。

そういうきかっけになればいいですよね。ほかの人も。」

 

江村さんはこのように話し、

「これからもどんどん自分の思いや

気づいたことを書き加えて、地図を育ててほしい。」

などと呼びかけていました。

 

自分視点で地図を作ることで、参加者たちは

改めて、自分の住むまち小諸の魅力を発見できたようです。