ことしで4回目となる児童や生徒を対象にした

「音楽のまち・こもろ作曲コンクール」

先月25日(日)には、このコンクールの入賞者らが集い、

ステラホールで表彰式が行われました。

 

『音楽のまち・こもろ作曲コンクール』は、

音楽好きの若者を育成し、

音楽文化の発展につなげるとともに、

まちじゅうに音楽があふれる小諸を目指して、

市内の児童生徒を対象に、

3年前から行われているものです。

 

4年目となることしは、従来の作曲部門をA部門に。

気軽に作曲にチャレンジしてもらい、

音楽のすそ野を広げようと新たに設けた部門を

B部門として、募集が行われました。

 

従来のA部門に応募があったのは、

小学生が16作品、中高生が11作品のあわせて27作品。

作曲家や音楽関係者など専門家による予備選考を実施し、

優秀賞6作品、佳作4作品が決定しました。

 

最終選考には、

アニメやドラマ、映画の音楽を担当するなど、

多方面で活躍している、

筑北村出身の作曲家、横山克さんが

携わりました。

 

最終選考では、優秀賞6作品の中から2作品が最優秀賞に。

ことしは、

坂の上小学校6年の依田響さんの作品「優しさ」と、

小諸高校音楽科1年で打楽器を専攻する、

上村勇希さんの作品

「たそがれ、香る。」が選ばれ、

さらに最優秀の2作品から、上村さんの作品が、

グランプリを受賞しました。

 

表彰式では、優秀賞や佳作に選ばれた子どもたちが、

自らの楽曲を演奏する場面もあり、

訪れた人たちを魅了していました。

 

また、新たに設けられたB部門には、市内の小学校から、

155作品の応募が寄せられました。

このB部門では、あらかじめ、

8小節のメロディーに当てはめて作曲ができるよう、

プリントが配られています。

子どもたちは音楽の時間などに

プリントにそって作曲に挑戦しました。

 

今回は一人で応募した子どもや、

友達同士で作った子どもたちなど

様々な応募の形があり、

優秀賞には水明小学校2年の桜井幸太さんの

「車にのっておでかけ」と

千曲小学校5年生の、小林大都さん、

掛川夏淋さん、

井出恵怜那さんのグループによる

「夏祭りの夜」が選ばれました。

 

グランプリに選ばれた、上村勇希さんの作品

「たそがれ、香る。」は、

来年1月から、

防災行政無線で、

夕方5時のサインメロディーとして採用されます。

最優秀賞の依田さんの作品「優しさ」を始め、

受賞作品は、CTKで番組のBGMなどに採用。

B部門の優秀賞は、小中学校で昼の放送など

校内放送の音楽として採用される予定です。

 

依田さん

「とてもうれしいです。

毎年応募しているんですけど

最優秀賞は初めてなのでとてもうれしいです。

本当に聞いている人が

やさしい気持ちになってくれたらいいなと思ってつくりました。

私はみんなが柔らかい温かい気持ちになって

和んでくれたらと思っています。

普段日常的にという感じではないんですけど、

毎年この時期になると作曲コンクールのことを考えて

作曲を始めようと思うきっかけになっています。

音楽は関係ないのかもしれないのですが

私は先生になりたいと思っていて

これからもピアノや作曲は続けたいなと思っています。」

 

上村さん

「今回このような応募する機会を始めていただいて、

まさか優秀賞でグランプリをとれると思っていなかったので、

本当に心から嬉しかったです。

ずっと作曲のコンクールなどにも

応募してみたいと思っていたんですけど、

その一歩が踏み出せなくて、

今回このような機会をいただいて本当に嬉しいなと思っています。

ことし初めて小諸に来て、

小諸の自然や空、雲がすごい綺麗だと思って

応募する機会があったので、曲にしたいと思いました。

夕方って考えた時に、明るいものでもなく、

暗い悲しい気持ちになるものでもなく

音楽にするのが難しかったので、

すごい悩みながら曲をつくりました。

小諸の空、毎日下校するときに見える色とか

景色が毎日違っていて、

帰る時に見る雲とか空がすごく好きです。

僕の作った曲で小諸の日常に

溶け込めるような曲になってほしいと思っています。

音楽を始めたのが小学校1年生なんですけど、

音楽やっていくときに作曲にも

興味を持ち始めて今は趣味で作曲をやっています。

これからは今学校で習っている音楽の授業などを参考にして、

これからの将来を僕が音楽で活動できるように

今を大切に勉強していきたいと思っています。」