小諸高校では、今年度から3年生を対象に、

小諸を題材に研究する「小諸学」を

選択科目に設置しています。

6日(火)には、これまでの学習の成果発表が行われました。

 

小諸高校では、

長野県教育委員会が推進する

「信州学」の取り組みとして、

今年度から3年生を対象に

「小諸学」を選択科目に設置しています。

小諸を題材に研究することによって、

地元をより身近に感じてもらい、

探求心や発想力を伸ばすなどの狙いがあります。

初年度となる今年度「小諸学」を選択したのは、20人です。

この日は、小泉市長や小林教育長、

県の教育委員会事務局などの前で、

これまでの授業で研究してきた

観光推進案や社会保障費を減らす対策などを

発表しました。

「小諸学」は週2回あります。

1学期には、市の企画課や商工観光課などの職員を招き、

各分野に関して講演を聴講。

自校給食や高地トレーニングなど

小諸市の取り組みについて学んだ上で、

研究テーマを決定しました。

2学期には、

地域経済分析システム「リーサス」の使用方法を学び、

「リーサス」や県のデータなどから

人口推移・観光資源など、小諸の特徴を調査。

2、3人のグループに分かれ、研究を進めてきました。

このグループでは、

郷土食材である「鯉」を健康増進に役立てる案を

挙げました。

「鯉にはたくさんの生活習慣病の改善・肝臓器官の活性化に

役立つ成分がたくさん含まれています。

そのことを踏まえ、鯉がもつ生活習慣病の予防効果を

患者さんに知ってもらい、病院食として提供します。」

生徒たちの発表を聞いた小泉市長は、

授業での学びをきっかけに、

今後も探求心や好奇心を磨いてほしいと話しました。

「小諸をどうしたら活性化できるかなって

普段からそんな頭を作っていてもらうと

また面白い発想が出てくるのかなと思います。

自分の地元を知るっていうことは

自分のルーツにもつながってきますし、

この地元を好きになるきっかけにもなると思いますので。」

 

今年度から始まった「小諸学」。

小諸高校では、

来年度以降も3年生を対象に継続する予定です。

現在、週2回各1時限のところを

フィールドワークにも時間を割けるよう、

2時限連続での授業も検討しているということです。

 

授業選択した3年生

「自分が住んでいる小諸市のことを

今までよく調べたことがなかったのですが、

小諸市での病気、

心筋梗塞などの病気が増えていったっていうことを知って驚きましたし、

自分の今まで知らなかったことなどが

わかってよかったと思います。」

「小諸出身ではないので、

この機会に小諸の悪いところもいいところもいっぱい知れて

よかったなって思いました。

今取り組んでいるテーマでも、

他のテーマでも調べていけたらなと思いました。」