ことしで12回目を数える「版画展 閃(せん)」が、

15日(日)まで、小諸高原美術館で開かれています。

 

「版画展 閃(せん)」は、

信州版画協会佐久支部が支部展を拡大させ、

佐久地域に限らず誰でも出品できる場にしようと

毎年開いているものです。

12回目の開催となったことしは、

佐久地域を中心に、遠くは埼玉から

18人、36作品が集まりました。

 

展示会の題名「閃(せん)」には、

作品を制作する過程でのひらめきや、

輝くようなイメージを

大切にしたいという思いが込められています。

作品は木版や、銅板を掘って刷るドライポイント、

水と油の反発を利用するリトグラフなど様々です。

小諸市からは今回、4人が出品しています。

こちらの風景画は、

昨年度まで支部長を務めていた

糸川信弘さんの作品です。

遠くの浅間山と近くに見える木々との遠近感を出すため、

7版も重ねて作られています。

 

一方、こちらの市民の作品は、猫を音符に見立てています。

豊かな想像力が垣間見える1枚です。

 

信州版画会佐久支部 高橋謙司支部長

「80、90になる人でもしきりに腕を振るっていますから、

高齢化といえども打破しようという形で頑張っておりまして。

こんな技法に挑戦したとか、

こんな素晴らしい表現をしているとか、

一人ひとり違うので、ぜひ発見していただいて、

ぜひ大勢の人に来ていただければ

ありがたいかなと思います。」

 

個性豊かな作品の数々を楽しめる「版画展 閃」は、

15日(日)まで、

小諸高原美術館市民展示室で開かれています。