警察官が、市民と自身の安全を確保しながら

最小限の打撃で犯人を制圧する「逮捕術」。

警察官にとって、重要な技能です。

先月6日、この「逮捕術」の技術を競う

長野県警察逮捕術大会が長野市で開かれ、

小諸警察署は4年ぶり4度目の優勝を果たしました。

警察官の技術や士気の向上のため、

毎年開かれている「長野県警察逮捕術大会」。

被害を最小に抑えながら

犯人を逮捕する技術を競います。

ことしは、先月6日に

長野運動公園総合体育館で開かれ、

県下22の警察署と警察本部から

およそ300人が参加しました。

小諸警察署が出場したのは、

個人戦と5人一組による団体戦です。

団体戦は署の規模によって3組に分けられます。

そのうち小諸警察署は、

12チームで構成するC組に参加。

見事、4年ぶり4度目となる優勝に輝きました。

毎回優れたメンバーを選抜し、

大会に臨んでいる小諸警察署。

ことしは、26歳から51歳といった、

若手とベテラン混合のメンバーで挑みました。

今大会、大活躍したチーム内最年少の選手、

後藤暁穂巡査長は

警棒を使い、

ペアで犯人を逮捕する先鋒で出場。

リーグ戦・決勝トーナメントの4試合すべて負けなしで

チームの勝利に貢献しました。

後藤さん

「負けなかったことに関しては、

相方の人とチームワークを深めて試合に臨めたことが

1番の勝因だったのかなと思います。

逮捕術大会という名前の通り、

いついかなるときも地域住民のために、

職務執行できるように

訓練を積んでいきたいという気持ちでいっぱいです。」

選手兼コーチを務めた中山圭巡査部長は、

逮捕術大会に10回近く出場した経験を持ちます。

今大会でも圧倒的な実力を発揮し、

4戦中3勝を挙げました。

中山さん

「逮捕術大会、なかなか優勝できませんので、

久々に優勝できて大変うれしく思います。

明るい雰囲気で練習できることを心掛けてやってきましたので、

チームもまとまっていいチームだったと思います。

小諸警察署で重傷事故が起きないように

署員にしっかりと指導できるように、

自分自身も日々鍛錬していこうと思います。」

5月に市内で起きた殺人事件のため、

訓練の時期が遅れ、

選手らは、わずか1週間足らずの期間に

練習を詰めこみました。

今回の優勝は、個々の身体能力の高さだけでなく、

集中力の高さも大きな勝因となったようです。

監督 飯塚総務課長

「殺人事件の検挙もありました。

それに逮捕術大会優勝したということで

署員の士気が上がっています。

上がった士気を実務で活かせるように

署員に広く教養していくということが

大事かと思います。」