映画やドラマなどの撮影の誘致を行っている

小諸フィルムコミッションでは、

現在、長野大学と協力して、小諸城を3Dで再現する

デジタルアーカイブプロジェクトに取り組んでいます。

26日(木)には、このプロジェクトの第一歩として、

小諸高原美術館に保管されている

小諸城に関する古文書を撮影し、

データ化する作業が行われました。

この日は、小諸フィルムコミッションの会員と

長野大学の教授や学生などおよそ10人が集まり、

小諸城に関する古文書のデータ化に取り組みました。

このプロジェクトは来年春からNHK大河ドラマ

「真田丸」が放映されることが決まったことから、

小諸や小諸城をPRしていく手段として、

小諸フィルムコミッションが企画したものです。

プロジェクトを進めていく上で、

工学博士であり長野大学企業情報学部長の

田中法博教授に技術面での協力を依頼。

田中教授や田中教授の研究室に所属する学生が

小諸城のデジタルアーカイブ化に取り組むことになりました。

デジタルアーカイブとは、

有形・無形の文化資源などをデジタル化し

保存することをいいます。

デジタル化することによって、

文化資源の公開やネットワークを通じた利用が容易になる他劣化や損傷が進む歴史的文化財などを

後世に伝えることが出来るというメリットがあります。

今回データ化を行ったのは、

市の重要文化財に指定されている

小諸城に関する古文書およそ110点です。

今後、小諸城の各部の寸法や材質、

工法について詳細に記されたこの古文書のデータを使い、

当時の小諸城を忠実に再現した

3DCGを作成していく計画となっています。

完成までは2、3年を見込んでいるというこのプロジェクト。

1年程で試作版を作り上げる見込みとなっており、

小諸フィルムコミッションでは、

試作の段階から市民らに公開する機会を

設けていきたいとしています。