北佐久歯学研究会の第30回記念学術大会と、

北佐久口腔ケアネットワークの研修会が、

21日(土)に開かれました。

会場となった小諸グランドキャッスルホテルには、

小諸北佐久医師会の会員をはじめ、

医療関係者など多くの人が集まりました。

挨拶に立った、小諸北佐久歯科医師会の

木村宗雄会長は、

「口腔ケアの重要性については、

皆さん日々の業務の中で感じていることだと思う」と述べた上で、

「今日の研修会が日常の仕事の中で役に立てば」などと

話していました。

この日は、様々な分野から有識者を招いて

講演が行われましたが、

はじめに講師を務めたのは、

歯学博士で現役の大学教授である

松尾浩一郎さんです。

松尾さんは、「誤嚥性肺炎の予防」と題して講壇に立ち、

「誤嚥とは、異物が誤って器官に入ってしまうことで、

間違って飲みこんでしまうことを指す『誤飲』とは違う」などと、

誤嚥と誤飲の違いについてわかりやすく説明しました。

また、液体が喉を通って行く様子がわかる

ビデオレントゲンの映像を示しながら、

「ものを飲み込む時には、

器官の入口が開いたり閉じたりという動作が

絶妙なタイミングで行われている」と話し、

このタイミングが少しでもずれてしまうと

誤嚥を引き起こすことになると説明していました。

その他、誤嚥の原因となり得る

「飲み込めない」という事象に対しては、

次のように話していました。

この日の講演会は、

北佐久歯学研究会の 第30回記念の学術大会と

小諸北佐久医療・介護連携推進協議会の

第2回北佐久口腔ケアネットワーク研修会を

兼ねて行われたものです。

集まった人たちのほとんどが医療従事者ということで、

皆、日々の業務に直結する内容に、

熱心にメモを執るなどしながら理解を深めていました。