去年もニュースでご紹介しましたが、

小諸市六供出身で、マイム俳優や振付家、

そして演出家としてフランス、パリを拠点に活躍している、

奥野衆英(おくの・しゅう)さんが所属する

ギター・パーカッション・マイムのスリーピースバンド

「エ・ヴィ・ダンス」が、

今年も日本でツアーを行います。

10月1日の長野公演を皮切りにスタートする

3度目のツアーを前に、

現在、奥野さんの実家のある小諸市内で

合宿を行っている「エ・ヴィ・ダンス」の皆さん。

どんなステージになるんでしょうか。

 

ギター・パーカッション、そしてマイムの

スリーピースバンド「エ・ヴィ・ダンス」は、

2012年10月にフランス・パリで結成されたグループです。

音楽とリズムにマイムが呼応し合い、

見る人の想像力をどんどん掻き立てて行くパフォーマンス。

世界に二つとない新しいスタイルのステージは、

見る人を引き付けて止みません。

「エ・ヴィ・ダンス」のメンバーの一人、

マイム俳優の奥野衆英さんは、

小諸市六供出身で現在39歳。

芦原中学校、野沢北高校を卒業後、

東京都立大学理学部に進学。

大学卒業後、2000年にフランスに渡り、

パントマイムの神様、沈黙の詩人と呼ばれた

マルセル・マルソ―に師事し、

パントマイムを学びました。

マイムというジャンルにとらわれない、

自由な身体的表現は、

ヨーロッパで高い評価を得ており、

2007年のヨーロッパ国際演劇祭では、

日本人として初めて、最優秀作品賞と

最優秀男優賞を受賞。

現在はパリを拠点に世界各国の公演に参加するなど、

マイム俳優、振付師、演出家として、

多岐に渡る活動を展開しています。

そんな奥野さんと共に「エ・ヴィ・ダンス」のメンバーとして、

活動しているのが、

世界で活躍する日本を代表するミュージシャンの2人。

フランスで活動後、日本に帰国。

世界ツアーや数々のレコーディングにも参加し、

作曲、編曲家としても活躍するギタリストの前田智洋さん。

そして、日本におけるアフリカンミュージックの先駆けとして

国内外の有名アーティストと数多く共演。

現在はフランスを活動の拠点としている

パーカッショニストの駒沢れおさんです。

奥野さんが振付と演出を手掛ける作品のイメージに、

作曲を担当するのが前田さんと駒沢さんの2人。

去年行われた2度のジャパンツアーに次いで、

3度目となる今回のツアーでは、

新たな挑戦に取り組んだと言います。

今回のステージで披露する8作品のうち、新作は6作品。

照明や映像による演出なども組み込んで、

様々な物語が演じられます。

10月1日から始まるツアーを前に、

今月24日から30日までの日程で、

奥野さんの実家に滞在しながら、

健速会館を会場に合宿を行っている3人。

一流のアーティスト同士、互いの才能を尊敬しあいながら、

自分たちが求める世界に到達するまで、

何度も何度も練習を重ねながら、

作品を形にしていきます。

言葉のない世界でも、音とリズムと動きが見る人に

語りかけてくるエ・ヴィ・ダンスのステージ。

3人だからこそ作り上げることができる世界が

そこにはあります。

かつて日本の伝統芸能、能楽から

大きな影響を受けたマイムが、

400年の時を超え、

パリから日本へ、完全逆輸入として届けられる

「エ・ヴィ・ダンス」のジャパンツアー。

私たちにどんな感動を与えてくれるのでしょうか。

全国16都道府県、

19会場20公演が予定されている今回のツアー。

初日の10月1日には、千曲市の更埴文化会館で、

長野公演が予定されています。