小諸、佐久、東御の3市でつくる、

小諸市外二市御牧ヶ原水道組合の事業が

来年4月から小諸市上水道事業に統合されます。

15日(火)には、

市役所で3市が事業の統合に合意する調印式が行われました。

この日は、小諸市の栁田市長をはじめ、

佐久市の栁田清二市長、

それに東御市の花岡利夫市長が出席し

来年4月から事業を統合することに合意する協定書への

調印を行いました。

平成23年11月の時点で、3市の合意はなされていましたが、

住民の合意に時間がかかり、

当初の予定より1年遅れての統合となります。

調印を終えた小諸市の栁田市長は、

今回事業統合される給水区域への水の安定供給について

次のように述べていました。

また、佐久市の栁田市長と東御市の花岡市長は、

それぞれ、「統合後も給水区域へ良質な水道水を

安定的に供給できるよう協力していきたい」と話していました。

小諸市、佐久市、東御市の3市にまたがる牧ヶ原台地は

大きな水源がなく、

関係市町村が設立した

小諸市外(ほか)二市御牧ヶ原水道組合が

昭和39年からおよそ半世紀にわたって

地域住民へ水の供給を行ってきました。

これまで、立科町からの水を小諸市山浦の浄水場で浄化して

供給してきましたが、

浄化設備の老朽化や、

水源の水の量が減ってしまっていることが

ここ数年問題となっていました。

今回、現在の浄化設備を廃棄し、

小諸市から水を供給することが効率的だとして、

これまで組合が行ってきた事業を小諸市上水道事業に

統合することに3市が合意。

統合に伴い、来年度から平成29年度までに、

小諸市大久保に新たな配水池とポンプなどの

機械設備を新設し、

送水管を設置する予定で、

完成後、現在使用している浄水場は廃止する計画です。

総事業費はおよそ10億円で、

国からの補助金を引いた額を3市で負担することになっており、そのうち小諸市はおよそ7割を負担します。

また、現在、組合が持つ財産については、

小諸市に譲与される予定です。

小諸市外(ほか)二市御牧ヶ原水道組合の給水人口は、

今年の3月時点で、2363人で、

その内、小諸市が909人、佐久市が567人、

東御市が887人です。

統合後の水道料金は小諸市に合わせることになっており、

組合事務局によると、

おおむね現行より安くなる見込みだということです。

3市は、それぞれ今年の市議会9月定例会に

組合の解散や財産処分についてなど関連議案を提出し、

来年3月末に組合を解散することになっています。