小諸市平原に店舗を構える「丸山珈琲小諸店」の

井崎英典さんが、

6月9日から12日にかけて、イタリアで開かれた、

コーヒーの入れ方の技術などを競う世界大会

「ワールド バリスタ チャンピオンシップ2014」に

日本代表として出場し、見事優勝を果たしました。

この大会での日本人の優勝は初めてになります。

27日(金)には、バリスタ世界一に輝いた

井崎英典さんが市役所を訪れ、

栁田市長らに、世界大会優勝の報告を行いました。

市長らは井崎さんの快挙を称え、その功績を喜んでいました。

井崎英典さん。現在24歳です。

福岡県出身で、17歳の時に焙煎コーヒーの

専門店を営んでいた父親に勧められ、

コーヒーに関する技術と知識を持つ専門職

バリスタの道に入りました。

東京の大学に進学後は、週末のみ丸山珈琲小諸店で

アルバイトしながらバリスタの技術を習得。

大学卒業後の去年、正社員として小諸市に移り住み、

小諸店に勤務する傍ら、

日本大会、また世界大会出場に向けた技術を

磨いてきました。

井崎さんが出場した、

「ワールド バリスタ チャンピオンシップ2014」は、

6月9日から12日にかけて、

イタリアのリミニを会場に開かれ、

世界54か国の代表が技術を競いました。

井崎さんは去年、一昨年と、日本大会で優勝しており、

2年連続で日本代表に選ばれています。

初出場となった去年の世界大会では

13位という結果に終わりましたが、

今年は2度目の出場で見事優勝。

日本人としてはもとよりアジア人としても

初の世界の頂点に輝きました。

世界大会では、

出場者が、15分間の制限時間内に、

エスプレッソ、カプチーノ、

それにエスプレッソを基にしたオリジナルドリンクを

それぞれ1杯ずつ4人の審査員に提供します。

大会で使用するコーヒー豆は、出場者それぞれが用意し

コーヒーの味はもちろん、

清潔さや創造性、技術、全体のプレゼンテーション能力などが、

総合的に評価され順位が決まります。

2度目の世界大会への挑戦となった今回、

井崎さんは、自らが求める最高の味を追求するため、

大会で使用するコーヒー豆の生産段階から、

携わりました。

実際に現地にも足を運んだという井崎さん。

国境や言語の壁を越えて紡いだ

同年代の生産者との絆が生み出した味は、

世界優勝という快挙へとつながりました。

17歳でバリスタの道に進み、

24歳で世界の頂点に立った井崎さん。

自分の全てともいえる「バリスタ」という職業を通じて・・・。

井崎さんは今、伝えたい思いをこう話します。

「コーヒーの魅力を情熱やストーリーと共に伝えたい。」

バリスタ世界一の挑戦は続きます。