大型連休の中日となった3日と4日、

自転車のトライアル競技の

全日本大会が、佐久平駅前の

ミレニアムパークを会場に開かれ、

小諸市出身の甘利大斗選手が出場しました。

天候に恵まれたこの日、

会場となった佐久平のミレニアムパークには

日本トップクラスの選手たちの技を一目見ようと、

多くの人が詰めかけました。

この自転車のトライアル競技は

オートバイのトライアルを下地に

ヨーロッパで生まれたものです。

コースの中には、ドラム缶やタイヤなどを使って人工的に作られた障害物が

6パターン設けられ、

選手たちは自転車に乗ったままその障害物を越えていきます。

タイムを競うのではなく、「技」を競うこの競技。

足をついたり、転んだりすると減点になるため、

いかにペダルから足を離さずに進んでいけるかが争点となります。

今回行われた全日本選手権には、

9歳から56歳まで、

全国各地からトップクラスの選手が出場し、

世界選手権の出場権をかけて熱戦を繰り広げました。

そのうち、小諸市出身の甘利大斗(あまり・やまと)選手は、

「エリート」と呼ばれる19歳以上のクラスに出場。

3日に行われた予選を勝ち抜き、

翌日の決勝に駒を進めました。

現在大学1年生の甘利選手。

3歳の頃からバイクトライアルをはじめ、

中学、高校と世界を舞台に活躍してきました。

19歳となった今年は、初めて「エリート」の部に出場。

自分よりも経験値のある大人たちと

同じ土俵で戦うことになりました。

高校生が出場できる「ジュニアの部」に比べ、

「エリート」では、障害物の高さが高くなり、

コース全体の距離も長くなるため、

これまで以上に難易度があがります。

大学に通うため現在は松本市に住んでいる甘利選手。

近くに練習設備がないため、

毎週小諸の実家に帰ってきて練習を積んでいます。

今までのように毎日練習出来なくなってしまったせいか、

この日はところどころ苦戦する姿も見られましたが、

それでも目の前に立ちはだかる大きな障害物に臆することなく

果敢に挑戦していました。

試合の結果、甘利選手は4位入賞。

この結果をもとに、日本自転車競技連盟が精査し、

今年の9月に行われる

世界選手権に出場する選手が決まることになっています。