市立小諸高原美術館・白鳥映雪館では、6月15日(日)まで

県内在住の日展作家の作品を展示する、

「長野県在住日展作家展」を開いています。

この展覧会は、多くの人に優れた芸術作品に触れてもらおうと、

小諸市出身の日本画家・白鳥映雪画伯の提唱で始まり、

今年で15回目を迎えます。

今回は、日本画家や洋画家、それに工芸家、書家の

あわせて26人の作品およそ40点のほか、

生前日展に所属していた小諸出身の

小山敬三画伯、白鳥映雪画伯の作品も展示されています。

中でも最も多く展示されているのは日本画作品です。

何百回、何千回と複雑に色を重ねて描かれている日本画は、

作家や作品により、題材も表現も異なります。

作品の横に下絵が飾られているものもあり、

完成した作品との違いを見比べることも、楽しみの一つです。

また、今回の展覧会には、小諸市から6人の作家たちが出品しました。

そのうち、日本画家の渡辺幸子さんの作品

「冬が来る前に」は、ざくろの赤い実を希望に見立てて

不安をなくして冬を過ごすことをテーマに、描かれています。

こちらは去年の日春展受賞作で、

モデルは小諸看護専門学校の生徒が務めました。

小諸市出身や在住の作家では、この他、洋画家の

濱本久雄さんと黒鳥正己さんの作品、

工芸では政所新二さんと髙野聖子さんの作品、

そして、書道では虎井暁鐘さんの作品が展示されています。

この展覧会は、6月15日(日)まで、

市立小諸高原美術館・白鳥映雪館で開催されています。