19日(土)、映画やドラマなどの撮影の誘致を行っている

小諸フィルムコミッションの定期総会が

小諸グランドキャッスルホテルで開かれました。

 

小諸フィルムコミッションは、

小諸市へ映画やドラマなどの撮影の誘致を行い、

地域の活性化に繋げようと活動している団体です。

平成21年に発足し、今年で創立5周年を迎えます。

これまでに、島崎藤村原作の映画「家」や、

スイス映画「ロバ狩り」のロケ地の誘致に成功している他、

数多くの映画やドラマ、CMの誘致を行ってきました。

6回目となったこの日の総会では、

小諸フィルムコミッションの牧野和人会長が挨拶に立ち、

「先人が残してくれたこの景色を

映画のロケ地として使ってもらい全国に発信していきたい」

などと話していました。

挨拶に続いて、昨年度行われた事業や今年度の事業計画、

それに昨年度の収支決算についての報告が行なわれました。

そのうち昨年度の事業報告では、

小諸を舞台にしたアニメーション映画

「あの夏で待ってる」の関連イベントについて紹介された他、

昨年度行われた映画やドラマなどの撮影支援について

報告が行われました。

去年10月に小諸や佐久で撮影が行われた映画

「ヨシナカ伝説―義仲穴」や、

去年7月から9月にかけて小諸で撮影が行われた

フジテレビのドラマ「オー・マイ・ダット」の撮影では、

ロケ地の下見や出演するエキストラの募集を

広く市民に呼びかけるなどの支援を

行ったとの説明がされていました。

またこの日は、映画「ヨシナカ伝説―義仲穴」の中で

踊りを指導したという明石流家元、明石須磨さんによる

舞踊の披露も行われました。

集まった人たちは、

明石さんが自ら振付を行ったという

迫力ある舞に見入っているようでした。

舞の後には、小諸フィルムコミッションの創立5周年を記念して

NHK大河ドラマ「天地人」の原作者として知られる

歴史作家の火坂雅志さんによる

講演が行われました。

火坂さんは、「逆境を生き抜いた戦国武将」をテーマに、

小諸に縁のある、仙石秀久や

戦で失敗しながらもその後政治の世界で成功した

牧野忠成を例にあげ、

一度は没落しながらも返り咲き、

戦国の世を生き残った武将たちの知恵について紹介しました。

火坂さんはデビューから20年近く

日の目を見ることがなかったという

自身の作家人生を振り返りながら、

今を生きる私たちにとっても

逆境を生き残った武将たちの人生から、

学べることが沢山あると話していました。

集まった人たちは、時折うなずくなどしながら、

火坂さんの話に興味深そうに耳を傾けていました。

この日、事業報告で紹介された、

映画「ヨシナカ伝説―義仲穴」は、

6月7日(土)から佐久アムシネマで公開されます。

映画の前売り券の販売はすでに始まっていて、

価格は1枚1000円となっています。

初日には、映画を監修した秋原北胤監督と

出演者の小倉一郎さん、

永山たかしさんによる舞台挨拶が予定されています。

舞台挨拶の鑑賞をする場合は、

鑑賞券のほかに「舞台あいさつ鑑賞券」が必要となります。

席に限りがありますので、観覧をご希望の方は早めにお申し込みください。

お問い合わせは、小諸市役所 商工観光課 観光交流係までお願いします。