29日(土)、小諸厚生総合病院の研修ホールを会場に、

医療や介護に携わる人たちを対象にした研修会が開かれました。

 

この研修会は、

高齢化によって今後需要が高まるであろう在宅医療に対応するため、

医療と介護の連携を進めていこうと開かれたものです。

小諸市では、去年から

在宅医療連携拠点事業を進めており、

この研修会はその一環として行われました。

冒頭挨拶に立った小出幸男副市長は、

「高齢者が住み慣れた家で自分らしい生活を送っていくために、

医療や介護の体制をどのように進めていけば良いか

皆さんとともに考えていきたい」と集まった人たちに呼びかけていました。

また、小諸厚生総合病院の小泉陽一院長は、

「住民の皆さんを地域全体で支えていくために、是非とも皆さんのアイディアをいただきたい」と

話していました。

 続いて、長野県医師会の在宅医療推進委員会で副委員長をつとめ、

これまで2年間、佐久地域で在宅医療の支援体制を整えようと活動してきた

小松裕和さんが講壇に立ちました。

このように述べた上で小松さんは、

「在宅医療を推進していくために大切なのは、

面白そうな提案をした人の背中を押せる雰囲気を作ることや、医師会との連携、

また、患者とのコミュニケーションだ」と話していました。

また、これまで在宅医療に携わってきた経験を踏まえて、次のように話しました。

その上で小松さんは、

「何かを新しく作るのではなく、地域にある既存の組織を繋げ直し、

新たな連携を作っていくことがこれからの自分たちの仕事だ」と述べていました。

集まった人たちは、時折資料に目をやりながら

小松さんの話に真剣に耳を傾けていました。