17日(金)小諸市男女共同参画社会づくりセミナーが人権センターで開かれ、

災害に遭った時、安心して過ごせる避難所生活についての講演が行われました。

 

このセミナーは、小諸市と小諸市内の女性団体などで作る「小諸女性ネット」の共催で開かれたものです。

女性や障がい者の視点から、震災直後の被災地の様子や、

避難所、仮設住宅の実態について知りたいという声が上がったことから企画されました。

講師を務めたのは、東日本大震災発生後、

被災した女性や子どもの支援に取り組むために結成された

全国女性相談研究会代表理事の橋本初江さんと、監事の吉祥眞佐緒さんの2人です。

その中でまず、吉祥さんは、東日本大震災発生当時の状況などを振り返りました。

女性支援を専門に行うDV被害者支援団体の代表や、

弁護士、精神科医、助産師などで作る「全国女性相談研究会」では、

震災直後の3月18日から、埼玉スーパーアリーナに避難してきた

福島県からの被災者の支援に従事し、およそ200人の女性や子どもの相談を受けています。

吉祥さんは、支援活動を通して見えてきたこと、問題点について、次のように話しました。

また、代表理事の橋本さんは、福島県内の仮設住宅での支援などを振り返り、

「被災者支援とは生活支援。生活支援とは特別な支援ではない。

日常生活をいかにこれまでと同じように支援するか。」と話し、

「日頃の意識と連携が大切だ。」と述べました。

更に橋本さんは、災害に備えて必要なこととして、

支援活動を振り返りながら、女性リーダーの日常の育成を呼びかけていました。

この日は、女性を中心に、およそ30人が参加し、

メモをとるなどしながら、真剣に話に耳を傾けていました。