去年5月に東京から小諸市に越してきた
日本画家 小暮淳子さんが、
このほど小諸市内では初めてとなる個展を開きました。

小暮淳子さん。
「美人画」を主に、作品を描き続けている日本画家です。

小暮さんが日本画を描きはじめたのは今から28年前の
40歳の時。
始めて3年ほど草花の絵を習っていましたが、
当時師事していた恩師がこの世を去ったことで、
以前から描きたいと思っていた「美人画」を独学で習得。
作品として発表するようになりました。
美術公募団体「蒼樹会」に所属し、
数多くの賞も受賞しています。

小暮さんの描く美人画のテーマは、
「家族愛」そして「絆」です。
小さな娘を優しく見つめる
母親の姿を描いた親子の美人画や、
美しい姉妹が並ぶ作品など、
登場人物の柔らかな表情と、
画面全体を包み込む温かみのある雰囲気が
特徴的です。

登場人物の着物の柄や色は
全て小暮さんが考えたオリジナル。
作品と共に描かれる草花が、
より登場人物の可憐さや華やかなさを際立たせます。
特に小暮さんが気を配るのは、作品の背景の色。
人物の存在感を壊さないように、
何度も何度も色の塗り直しを行い、
仕上げていくそうです。
丁寧に仕上げられた作品の数々は、見る人を惹き付けます。

(原稿27秒)
東京都内で絵画教室を2ヶ所主宰してきたという小暮さん。画商の目にも留まり、
銀座の画廊で作品の販売も行われています。
今年10月には銀座で個展も開かれました。

そんな小暮さんですが、、以前から小諸への憧れもあって、
自身が所有していた小諸市内の別荘に、
去年5月から住み始めています。
(原稿20秒)
今回の個展は、市内田町にある、
日本舞踊明石流明石会家元
明石須磨さんの稽古場の一角で行われたものです。
明石須磨さんに日本舞踊を習うようになったことがきっかけで
小諸での初の個展開催が
実現しました。

活動の拠点を小諸に移した小暮さん。
今後も美人画を描き続けながら、
絵の力で大好きな小諸を盛り上げていきたいと
考えています。