小諸市教育委員会が、幼児教育の推進のために、今年度から導入している「運動遊び事業」。
この事業を知ってもらい、親子のコミュニケーションを図ってもらう機会にしてもらおうと、
9日(土)に「親子運動遊び教室」と題した運動遊び事業の体験プログラムが行われました。
この日は、年長、年中、年少、それに学童と、時間ごとにコースを分けて運動遊び教室が行われ、
年中コースには、27組の親子が参加しました。
「運動遊び事業」は、小諸市教育委員会が今年度から新たに始めた事業です。
環境の変化などにより、集中力がない子どもの増加や子どもたちの学力、
体力の低下が心配されている中、幼児期から、運動習慣や基礎体力を養うことで、
子どもたちの運動能力や心の発達に繋げていこうというものです。
多くの自治体で取り入れられ成果をあげている松本短期大学の柳澤秋孝教授が考案した
「柳沢運動プログラム」を導入しています。
新年度からスターとしたこの事業。
現在は市内の全保育園の他、みすず幼稚園で導入しており、月に1度、運動保育士3人が
巡回して指導を行っています。
この日の教室は、普段子どもたちが行っている「運動遊び」を保護者に知ってもらうと共に、
家庭で子どもの発達を促すことができる遊びを体験してもらい、親子のコミュニケーションを
育んでもらおうと企画されました。
講師を務めたのは、保育園などでも指導を行っている運動保育士の宮沢優紀(まさのり)さんです。
宮沢さんは、逆上がりや跳び箱などが出来るようになる基礎として、親が子どもをさかさに抱きかかえたり、
腕の力で一回転させたりする遊びなどを様々紹介しました。
楽しみながら体験できるメニューに、参加した親も子も皆、遊びを通して大いに
スキンシップが図れた様子で、嬉しそうな表情を見せていました。
小諸市教育委員会によると、運動遊びを導入している保育園などでは、年度当初よりも、
子どもたちが人の話を聞く姿勢を身に着け、協調性を持って集団生活ができるようになってきているなど、
運動遊びによる効果が少しずつ見えてきているということで、今後も継続して進めていきたいと
しています。
小諸市教育委員会では、この運動遊びについて、職員1人が半年間研修を受けてきており、
今後はこの運動遊びを知ってもらうための普及にも力を入れていきたいということです。