小諸市議会が、議会改革の一環として、地域住民を対象に5年前から行っている「議会報告会」が、

今年も先月28日から始まっています。

 

報告会は小学校の通学区ごと、6会場で行われており、30日(水)には、

坂の上小学校区を対象に行われました。

この日は、区長会の関係者をはじめ、地域住民など、およそ30人が参加しました。

議会報告会は、議会の活動について市民に理解を深めてもらうと共に、市民からの意見や要望を、

議会活動に生かしていくために、市議会が、区長会と共催で、開いているものです。

報告会では始めに、議会の仕組みについての説明や、常任委員会、特別委員会での

活動報告などが行われました。

今回の議会報告会では、議会からの報告の他に、現在議会が検討している課題について、

市民との意見交換の場も設けられています。

議会側から一通りの報告が終わると、会の後半には、市議会が12月議会までに決定する方向で、

現在検討を進めている、「議員定数問題について」と、市としても大きな課題に据えている、

「高齢者社会に向けた交通体系について」の2つのテーマについて意見交換が行われました。

議員定数については、8月に行った市民意向調査で、回収率3%だったものの、

71%の人が議員定数を減らすべきだと回答しています。

参加した市民からこの結果についてどのように捉えているか問われると、

議会側は、「回収率は全体の中では少ないが、市民の意向は反映されているという風に捉えている。」と

述べていました。

また、交通体系については、現在、月曜日から金曜日まで運行している市内一律100円の

「小諸すみれ号」の概要や、乗車人員、運行事業費の推移などが示されました。

参加者からは、「すみれ号は100円と安くて大変便利。値段はできれば今後も維持してもらいたい。」

という声や、今後コンパクトシティのまちづくりを進めていく上で、土日・祝祭日も運行して欲しい」

といった声が上がっていました。

その他にも「高齢者タクシーなどと併用して、良い交通体系を考えて欲しい」という意見も出るなど、

高齢者の足の確保に対する関心の高さが伺えました。

議会報告会は、今月5日以降、残り3ヶ所で行われる予定です。

議会では、報告会であげられた意見を議会に持ち帰って今後の議論に活かす他、

行政に対しても伝えたいとしています。