さて、皆さんは、小諸市の住民投票の権利が、16歳以上の住民にあるということをご存知でしょうか?

 

小諸市では、このことを踏まえ、有権者にあたる高校生にも住民投票について考えてもらおうと、

市内の高校に出向いてワークショップを開きました。

8日(火)に小諸商業高校で開かれたワークショップには、小諸商業高校の生徒会役員、

38人が参加しました。

このワークショップは、小諸市の自治基本条例に、住民投票の有権者が16歳以上と

定められていることから、年齢的に有権者にあたる高校生にも住民投票について知ってもらい、

若者の目線でのまちづくりへの意見を聞こうと開かれたものです。

ワークショップは今月1日に続いて2回目で、1回目には自治基本条例の概要などを既に学んでいます。

2回目となったこの日は、「臨時図書館が移転したら跡地をどう使うか」をテーマに

ワークショップが進められました。

市側から出された、「臨時図書館が移転したら老人福祉施設を作ってはどうか」という

仮想の提案をもとに、生徒たちは4つのグループに分かれて意見交換を行いました。

自分たちの生活にも関係する身近な問題ということもあり、生徒たちは皆真剣に考えているようでした。

各自が意見を出し合った後には、班ごとにその意見をまとめて、発表が行われました。

この他にも、映画館やカラオケ、買い物ができる商業施設など若者ならではの意見が飛び出し、

参加した高校生たちは仲間の意見に熱心に耳を傾けていました。

その後、市民の意見としては「子育て施設を作ってほしい」という要望が多かったという仮定のもとに、

最初に市が出した「老人福祉施設を作る」という案に対しての模擬投票が行われました。

賛成、反対と書かれた投票用紙が一人一人に配られると、高校生たちはそれぞれの意見を記入し

投票箱に投函していきました。

全員の投票が終わるとすぐに開票作業が行われ、賛成15票、反対23票で、

市が提案する「老人福祉施設の建設」には反対という結果になりました。

参加した高校生たちにとっては、貴重な経験になったとともに、自分たちが生活する町について考える

良い機会にもなったようでした。

小諸市にとっても高校生たちにとっても、非常に有意義なワークショップとなったようです。