今年で20回目の開催となる長野県レスリングオープン選手権大会と、7回目となる、

長野県中学生レスリング選手権大会が、8日(日)小諸高校のレスリング場を会場に開かれました。

 

大会には、中学生から社会人までおよそ30人のレスリング愛好家らが参加しました。

 

大会に先立ち行われた開会式では、小諸キッズレスリングクラブ出身で、

現在山梨の韮崎工業高校3年生の小柳和也選手が、17歳以下の選手による世界選手権

「世界カデットレスリング選手権大会」で、グレコローマンスタイル54kg級に出場し、

日本人選手として初の優勝に輝いたことが報告されました。

長野県レスリング協会からの表彰を代理で受け取った、

小諸キッズレスリングクラブコーチの高橋成敏(なるとし)さんは、

「2020年に東京オリンピックが開催される年には、小柳選手は24歳となる。

長野県初のオリンピック選手が出てくることを祈っている。」と話し、

小柳選手をはじめ、未来を担う選手たちの今後に、期待を寄せていました。

 

続いて、選手宣誓が行われ、上田二中の竹内祐斗選手が力強く誓いの言葉を述べました。

今年で20回目の開催となるレスリングオープン選手権は、

レスリングの普及と強化を目的に始まったものです。

底辺の拡大を図るため、平成19年に、中学生レスリング大会を併設して以降は、

中学生レスラーから社会人レスラーまで、幅広い年代のレスリング愛好者らが集う

交流大会にもなっています。

そのうち、中学生の部は、芦原中学校レスリング部の選手たちをはじめ、

普段は柔道部に所属している選手たちが参戦。

階級別に、リーグ戦やトーナメント戦で勝敗を競いました。

実戦経験を積むことができる貴重な機会でもあることから、どの選手も皆、

相手よりも先にフォールを取ろうと、積極的に試合に臨んでいました。

また、一般の部は、階級別にトーナメント戦で行われ、

現役の高校生と、レスリング経験のあるOBの社会人選手が対戦する場面も見られました。

 

中には、久しぶりに試合を行うという選手や、まだレスリングを始めたばかりという選手もいましたが、

家族や仲間の声援を受けながら、熱戦を繰り広げ、会場は大いに沸いていました。