小諸市では、今年度と来年度の2年間に渡って、「観光地域づくりの方向性」を示す

「小諸市観光地域づくりビジョン」を策定する計画です。

 

これに向けて、市民参加で小諸市の観光の方向性について議論する検討会が、

先月27日(木)に市役所で開かれました。

初会合となったこの日は、観光関係者らおよそ40人が集まりました。

小諸市では、今後の小諸市の観光によるまちづくりの方向性を示す、「観光地域づくりビジョン」を

今後2年間かけて策定していく方針です。

この検討会は、市民参加でこの「観光地域づくりビジョン」を練り上げて行こうと、

「小諸で夢を語り隊」と題して立ち上がりました。

座長を小諸市出身で、立教大学観光学部兼任講師の清水愼一さんが。

アシスタントを、流通科学大学サービス産業学部観光学科准教授の柏木千春さんが務め、

来年2月まで全6回に渡り、「小諸らしさ」の掘り起こしと磨き上げについてワークショップ形式で

検討していく予定です。

初回となったこの日は、座長の清水愼一さんが、この会の趣旨について説明していきました。

観光の専門家として全国各地の観光地を蘇らせてきた実績を持つ清水さんは、

宿泊単価日本一の観光地となっている大分県の湯布院や、人口2千700人ながら、

観光客が後を絶たない離島のまち、長崎県小値賀町の徹底したおもてなしなど、成功事例を紹介。

「観光はやりようだ。」と話し、小諸らしさを大切にしたこれからの小諸の観光のあり方について、

集まった人たちにいくつかの投げかけを行いました。

その上で清水さんは、「地域の暮らしが豊かになるために、真の観光をどうするのか。

市民が一緒になってやっていくことがポイントになる。」と話し、

「人と人とがつながり、小諸に来て良かったと思ってもらえる観光をしていかなくてはならない。」と

呼びかけていました。

清水さんの話を聞いた参加者たちは、これからの小諸の観光のあり方やまちづくりの方向性について

真剣に考えている様子でした。

検討会次回の開催は今月19日(金)で、「小諸らしさ」についてグループで意見を出し合い、

発表することになっています。