27日(木)、小諸市青少年補導委員の研修会が小諸市役所で開かれました。
小諸市青少年補導委員は青少年の健全育成を目的に市が設置している
小諸市青少年補導センターの委員として市が委嘱しているものです。
この研修会は「学校の先生の生の声を直接聞きたい」という委員からの要望を受けて
小諸市教育委員会の主催で開かれました。
この日はまず「携帯電話の落とし穴」と題したDVDを視聴しました。
DVDでは、少女が安易な気持ちで出会い系サイトを利用した結果、高額な請求を受けるという過程が
示され、委員たちは、携帯電話がもたらす子どもたちへの被害の現状について把握していました。
引き続き市内2つの中学校の教諭が現在の中学校の現場の状況を話しました。
まず小諸東中学校の生徒指導主事 塩川和仁教諭はここ最近、非行や万引きなどの反社会的な行為は
減少傾向にあるが、携帯電話によるトラブルは増加傾向にあると話しました。
その中で、塩川教諭は携帯電話を利用することによって「家族との会話が減る」
「夜遅くまで携帯をいじることによって昼夜逆転してしまう」また、
「携帯を持っている生徒のほうがテストの平均点が低い傾向にある」など、
いくつかの問題点をあげていました。
また、芦原中学校の錦織勝雄教諭も、同じく携帯電話の問題点を挙げ、
「特に女子生徒は出会い系サイトによるトラブルに陥りやすい」
「学校には携帯電話は持ち込ませないようにしたいが、法的な問題もあり、現状では解決は難しい」などと
話していました。
委員たちは熱心にメモをとり、現在の中学校の現状を把握しようと話に耳を傾けていました。