懐古園で、草笛を通して、人々の心を癒してきた、草笛禅師 横山祖道さんが亡くなってから、
今年で33年になります。
命日にあたる16日(日)には、横山祖道さんを偲ぶつどいが懐古園馬場にある
ささやぶのもとで行われました。
この日は、県内をはじめ、遠くは福岡や大阪、それに静岡や東京など、全国各地から
草笛愛好家らおよそ60人が訪れました。
横山祖道さんは、昭和33年から昭和55年までの22年間、懐古園で毎日のように座禅を組み、
説法の代わりに、草笛で人々の心を癒してきた草笛禅師として知られています。
このつどいは、祖道さんが草笛により伝えてきた教えを継承していこうと、市民有志が、毎年、
祖道さんの命日の、6月16日に合わせて行っているもので、今年で25回目を迎えました。
訪れた人たちは、用意された花を順番に祭壇に手向け、横山祖道さんの功績を偲んでいました。
挨拶に立った、信州草笛会と小諸草笛会の会長を務める中村通明さんは、
「草笛の音色で、愛好者同士の心が1つになる。」と話し、「自分たちで楽しむだけでなく、
今後は後継者を育てていきたい。」などと述べていました。
この日訪れた人たちの多くは、横山祖道さんの教えを受け継ぎ全国各地で草笛を
伝承している第一人者です。
全員で、祖道さんが作った「くさぶえ悲し」と「山ざくら」を草笛で奏で、優しい音色を
辺り一帯に響かせていました。