大手門公園せせらぎの丘内にかねてから工事が進められていた

「浅間山麓野草園」がこのほど完成し、9日(日)にはオープニングセレモニーが行われました。

 

セレモニーには、栁田市長をはじめ、市や公園の管理運営を担うNPO法人「こもろの杜」のメンバーなど、

およそ20人が出席しました。

冒頭挨拶に立った、NPO法人「こもろの杜」の清水克彦理事長は、

多くの人の支えがあってこの野草園が完成したなどと感謝の言葉を述べた上で、次のように話しました。

また、栁田市長は、「大手門公園に、新たな魅力的な場所が出来て嬉しい。

皆さんの熱意の輪が小諸を元気づけている」などと、述べていました。

今回オープンした「浅間山麓野草園」は、観光客たちに小諸の魅力を発信するツールとして、

NPO法人こもろの杜が自主的に製作したものです。

造園は、市内在住のガーデンデザイナー和久井道夫さんに委託し、

植え付け作業などは近隣地域の住民からボランティアを募って行ってきました。

園内にはキキョウやキンロバイなど、浅間山麓に自生しているおよそ80種類の草木が植えられています。

背丈の低い草花を植え、草原を演出したエリアや、浅間山の火山岩と針葉樹を配置し、

高山の雰囲気を感じさせるエリア、それに、林の中の湿地帯をイメージしたエリアというように

場所によってコンセプトを設け、一つの野草園で浅間山麓の様々な表情が表現されています。

また、園の中央にはあずまやも設けられ、ゆっくりと座って植物を眺めることもできます。

集まった人たちは、和久井さんをはじめ造園に携わったメンバーたちに説明を受けながら、

浅間山麓の植物について知識を深めている様子でした。

また、今回野草園を造るにあたっては、市民にも親しみを持ってもらいたいとの想いから

植栽への資金提供を広く呼びかけており、園内の至る所に、草木の寄贈者の名前が刻まれています。

園の管理運営を行うNPO法人こもろの杜では、今後も寄附やボランティアを募り、

園内のまだ空いている箇所に草木を植え込むことで、さらに美しい景観を作りたいとしています。

なお、今回「浅間山麓野草園」が完成したことにより、せせらぎの丘を含めた

大手門公園と停車場ガーデン一体の全1.6ヘクタールの整備は、全て完了したことになります。

この他にもこの日は、小諸の自然や気候、植物について紹介したパネルの展示も

行われたということです。