小諸市では、信州大学繊維学部と工学部の2つの学部と、

相互に連携して地域経済の発展に取り組む協定を結んでいます。

 

この協定に基づいて設置されている、小諸市と信州大学、それに商工会議所による

「産学官連携協議会」の今年度の総会が、27日(月)に小諸グランドキャッスルホテルで開かれました。

信州大学の2つの学部と小諸市が結んでいる協定は、工業振興や人材の育成などに、

双方が連携・協力して取り組むことで、地域の発展につなげることを目的に

平成19年5月に締結されたものです。

契約は3年ごとに更新していて、更新年となった今年度は小諸市と信州大学のほか、

商工会議所の工業委員会に所属する企業の代表などおよそ20人が出席する中、

新たに今後3年間の協定の締結が行われました。

挨拶に立った栁田市長は、「地元企業が培ってきた現場の知恵と、

大学の研究で得られた理論が結びつくことは、双方にとって有意義なこと。

市としても支援体制を整え、事業の推進にあたっていきたい。」と述べていました。

協議会ではこれまで、企業への技術支援や人材育成などを進めていくために、

大学や企業見学会を始め、意見交換会の開催、それに学生のインターンシップなどを進めてきました。

昨年度は、株式会社コミヤマと浅間技研工業株式会社が、大学側と技術相談を行った他、

大学教授を招き、企業が生産開発について相談する『サロン』と呼ばれる会合の開催、

それに学生のインターンシップ事業などを行ってきています。

今年度は、新たな試みとして、海外に事業所を持つ市内企業に、学生がインターンシップを行い、

海外での生産技術について学ぶ他、インターンシップへの参加学生による報告会なども

計画しているということです。

連携協定を結んで7年目。

大学と企業側の共同研究なども進んできており、技術開発の面でも成果が得られているようです。