小諸市では、平成22年4月からまちづくりや市政運営の基本ルールを定めた

「自治基本条例」を施行しています。

 

27日(月)には、この条例の内容について改めて市民らで協議・検討を行う

第一回、市民討議会が開かれました。

市民や市の職員らが集まる中、冒頭挨拶に立った栁田市長は、

「皆さんに積極的に意見を述べ合ってもらいたいという思いからこの会の名称を『討議会』とした。

沢山の意見を頂戴したい」などと述べていました。

この日は初回の討議会ということで、予め各種団体から推薦を受けて集まった市民らへ

栁田市長から委嘱書が手渡されました。

続いて、会の議長を務める座長と、その補佐となる副座長の選出が行われました。

討議員からの推薦により、座長には自治基本条例の策定時にも

ワーキンググループのメンバーとして携わっていた木島和郎さんが、

副座長には市民の代表として参加した大林晃美さんが就任しました。

自治基本条例は、市政運営の基本理念や基本方針、それに市民がまちづくりに参加する権利などを

条例として定めるもので、自治体の憲法とも呼ばれているものです。

地方自治法に規定されていない「市民の権利と義務」の規定や、「市民参加」、

「情報公開」などについての取り決めを細かく定めなければならないことから、

小諸市では、平成19年から幾度にもわたって市民学習会やワークショップを開催。

市民の意見を反映させた上で「自治基本条例」を策定し、平成22年4月より施行しています。

この条例の中には、条例施行から4年を越えない期間ごとに市民参加により評価・検討を行うことが

定められていることから、条例の施行からちょうど4年目にあたる今年、この討議会が設けられました。

市の職員から 自治基本条例の制定に至るまでの経緯や条例の詳しい内容について説明が行われると、

討議員らは時折メモをとるなどしながら条例についての知識を深めているようでした。

説明の後には、説明を受けて感じたことなどについて、意見交換が行われました。

討議員からは、「具体的に活用されていないような絵に描いたもちになってはいけないので、

市民に浸透させていく必要がある」「小諸市の身の丈に合っているかという目線で

再度条例を見直していきたい」などと積極的な意見が挙がっていました。

この日委嘱を受けた討議員らは、これから来年1月までの間、定期的に討議会を開いて

条例について精査・検討を行った上で、2月の上旬には討議結果をまとめて

市長に提言することになっています。